【高校野球】東洋大姫路・立命館宇治・市和歌山が8強進出!奈良は粘りを見せるも強豪に敗れる...神山投手「応援が本当にうれしかった」 秋季近畿大会
来年3月に開催される第97回選抜高校野球大会の出場校を占う重要な大会『秋季近畿地区高校野球大会』。2日目の10月20日は1回戦3試合行われました。
東洋大姫路vs龍谷大平安 名門校対決はコールドゲーム「もっともっと緻密な野球ができる」
第1試合は、17年ぶりに兵庫大会を制した東洋大姫路と、京都2位で近畿大会に進んできた龍谷大平安の名門校対決。1回表、いきなり東洋大姫路の打線が爆発します。先頭の渡邊拓雲選手がセンター前ヒットで出塁。送りバントの後、3番・見村昊成選手もセンター前に運び、1アウト2・3塁とチャンスをひろげます。ここで4番・木村颯太選手がライトオーバーのタイムリー3ベースヒット。あっという間に2点を先制します。さらにデッドボールを挟んで6番・高畑知季選手、8番・川口悠空選手にもタイムリーが飛び出し、この回一挙5点。打者一巡の猛攻でいきなり5点のリードを奪います。 その東洋大姫路の先発は、兵庫大会でも力強いピッチングでチームを優勝に導いた阪下漣投手。この日も伸びのあるストレートと縦への鋭い変化球を軸に、龍谷大平安打線につけ入るスキを与えません。3回、2アウト1・2塁の唯一のピンチも、3番・岩谷陽斗選手から見逃し三振を奪って切り抜けます。守りでリズムをつかんだ東洋大姫路は5回、相手のミスにも助けられて3点を追加。6回には見村選手のタイムリーが飛び出し、9対0とリードをひろげました。 大量点に守られた阪下投手は、投球のギアを使い分けるなど余裕を持ったピッチング。7回を4安打無失点7奪三振に抑え、チームをコールド勝ちに導きました。岡田龍生監督が「守るべきところはしっかり守って、取るべきところで取る試合ができた。ただ、もっともっと緻密な野球ができると思っている」と語った東洋大姫路。盤石の強さを見せて、初戦突破です。
市和歌山vs三田学園 7回まで両チーム無得点の投手戦「とにかくバックを信じて」
続く第2試合は、兵庫・三田学園と和歌山・市和歌山。ともに県大会を3位で通過した両チームが対戦しました。 試合は、三田学園・熊野慎投手、市和歌山・土井源二郎投手が好投。両チーム無得点のまま、終盤に突入します。タイブレーク突入かと思われた8回裏、市和歌山は2アウト3塁のチャンスに4番・森本健太郎選手がライトへのタイムリーヒット。「待っていたスライダー。ピッチャーが踏ん張っていたので、なんとか1点を取りたいと思っていた」と語った主砲の一打で、待望の1点を先制します。 三田学園も9回表、2アウトから4番・沖良憲選手がレフト前ヒットを放って食い下がりますが、後続が打ち取られゲームセット。「とにかくバックを信じて、打たせて取ることを心掛けた」と振り返った土井投手を中心に、ピンチでも固い守りを見せた市和歌山。接戦をものにして、準々決勝進出を果たしました。