ぼる塾 田辺さんがハマった餅菓子「バターで焼いても、油で揚げても美味しい」[FRaU]
食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。“芸能界のスイーツ女王”ぼる塾の田辺智加さんが、熊本・天草地方の伝統菓子をレコメンド。当地では年末になると正月に備えて作られるという逸品です。
「こっぱ餅」を初めて全国展開した餅菓子店
田辺さんがオススメするのは、熊本・天草地方の伝統菓子「こっぱ餅」。 古くからさつまいもが多く作られていた天草で、農家の人たちの保存食として親しまれていました。 さつまいもをアクが完全に抜けるくらいまで湯がき、冷ましてから皮をむき輪切りにし、数枚ずつ藁に通して家の軒下などで天日干し。乾燥させて保存します。 これを熊本県天草地方では「いもコッパ」と言い伝えられています。ちなみに、「コッパ」とはこっぱみじんとか、細かくするなどの意味だそう。 その「いもコッパ」をさらに熱湯で洗浄してから蒸し、別途餅をついたものをつき合わせ、上白糖で味付けします。これで「こっぱ餅」の完成です。
この地元で長く愛されている味を全国向けに初めて製造・販売したのが、「宝餅本舗(たからもちほんぽ)」。田辺さんがこちらの「こっぱ餅」を食べて気に入ったのです。 「宝餅本舗」は、昭和31(1956)年「木下餅店」として創業。地元で昔から食べられてきた郷土の味を全国に届けたいとの想いから全国展開を始めました。 「さつまいもと餅米のシンプルで素朴な美味しさが、優しくて懐かしいです。温かいお茶との相性もバッチリ!」と田辺さんは絶賛。
「宝餅本舗」の「こっぱ餅」は、創業以来変わらぬ方法で製造し、伝統の味を守り続けています。添加物を一切使用せず、食物繊維を多く含み健康的。自然色豊かな田舎風のさつまいもの香りと素朴な味わいで食べ飽きることがありません。それゆえにアレンジも自由自在と田辺さんは言います。 「あんこやきなこと一緒に食べてもいいですし、バターで焼いてもいい。とても美味しいです」 「宝餅本舗」でも様々な食べ方が提案されています。柔らかいうちはそのままで、固くなってきたらお好みで輪切りにし、焦げ目が付く程度に焼いて食べれば、香ばしい味わいが楽しめます。また、電子レンジでチンすれば、つきたての状態が味わえるので、こちらも見逃せません。 そして、田辺さんの言うフライパンにバターを加えて焼いて食べるのもオススメ。また、油で揚げても美味しく食べられるのだとか。