コパ・アメリカに挑む驚異のヤングスターたち ブラジルの神童エンドリックなど、今大会で注目すべきNEXTスター候補
10代でA代表の主力という超逸材も
今夏のコパ・アメリカでNewヒーローとなるヤングスターは出てくるだろうか。中には世代交代に苦戦している国もあるだけに、フレッシュな若手の台頭にも期待がかかる。 1.ダリオ・オソリオ(チリ代表/FW/20歳) まずはデンマークのミッティランでプレイするウイングのオソリオだ。チリは2010年代にコパ・アメリカ制覇やワールドカップ出場など成功を収めたが、アルトゥーロ・ビダルやアレクシス・サンチェスの世代に頼る時間が長く続いた。今大会のメンバーにも35歳のサンチェス、41歳のGKクラウディオ・ブラーボといったベテラン選手が入っており、まだまだ世代交代のスピードは鈍い。 オソリオは今季デンマーク1部リーグで8ゴール2アシストの成績を残しており、その勢いをコパ・アメリカへ繋げることが期待される。 2.エンドリック(ブラジル代表/FW/17歳) 若手の中では、今大会最も注目されている選手と言っていいかもしれない。今夏のレアル・マドリード入りが決まっている17歳の神童は、今年3月のイングランド戦、スペイン戦、6月のメキシコ戦と親善試合で3試合連続得点を記録するなど、早くもセレソンの主力となりつつある。今回のメンバーではレアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールがエースとなりそうだが、ブラジルは長年ワールドクラスのセンターフォワードを欲してきた。エンドリックにはその素質があり、一気にセレソンのエースストライカーへステップアップしてほしい逸材だ。 今大会は長く代表をリードしてきたネイマールが負傷で参加していないため、このあたりもブラジルにとっては新たなチャレンジとなる。監督選びなど最近はドタバタしていた印象も強いが、サッカー王国復活の狼煙となるか。 3.ヤセル・アスプリージャ(コロンビア代表/MF/20歳)&ジョン・ジャデル・デュラン(コロンビア代表/FW/20歳) 2010年代はラダメル・ファルカオやハメス・ロドリゲス、カルロス・バッカら驚異の攻撃陣を軸にワールドカップでも結果を出したコロンビア。その強さは2014、2018年ワールドカップで対戦した日本代表も嫌というほど理解しているが、今の代表に当時ほどのインパクトはない。世代交代が順調に進んだとは言えず、スケールダウンした感は否めない。 そのチームで期待されるのは、イングランド2部のワトフォードで将来性抜群と期待される攻撃的MFアスプリージャ、さらに同じ20歳のアストン・ヴィラFWジョン・ジャデル・デュランだ。アスプリージャはイングランド2部ではあるが、今季は6ゴール7アシストと結果を残した。デュランの方はプレミアリーグで5ゴールを挙げていて、コロンビア最年少コンビにかかる期待は大きい。 今大会もハメス、GKダビド・オスピナ、MFマテウス・ウリベといった30代のベテラン勢も招集されているが、世代融合は上手く進むか。