藤井フミヤが手がけるFeb gallery Tokyo×倉科明尚の個展「とうきょう普通人」
アーティスト・倉科明尚(くらしな・あきなお)による個展「とうきょう普通人」が、東京・外苑前のFeb gallery Tokyoにて開催。会期は、2024年8月31日(土)~9月16日(月)まで。 2021年にオープンした藤井フミヤが手がけるアートスペースFeb gallery Tokyo。一軒家の空間で、絵画、映像、ジュエリー、パフォーマンスなど、ジャンルを超えたあらゆる表現を積極的に展開し、開かれた公共空間を目指している。 倉科明尚は東京藝術大学先端芸術表現科修士課程修了。日本を代表するカスタムペインターとしてファッションからアートまで活躍する父・倉科昌高の仕事を見て育ち、高校・大学受験時に何百枚にもわたる自画像を描いたことをきっかけに制作を開始。アニメーション、ドローイング、油絵、刺繍などのさまざまな手法に取り組んでいる。 また、物語を駆動させる人物を「特別人」、抗う術なく状況に飲まれていく人物を「普通人」 と仮定した上で、映画などの劇中で目にするエキストラ=「プロの普通人」を描く。そして、モチーフの「普通人」一人ひとりに自身を重ね描くことで、自らの普通性を自認すると同時に“普通であること”とはどういうことなのかを研究している。 本展では、普通人の絵画作品を中心に、研究成果として制作された倉科自身が演じる「究極の普通人」である自画像『パンチングアニメーション』(パンチングボールをパンチすることによりコマが送られるアニメーション作品)を発表する。 倉科明尚の作品世界を体験しに、この機会にぜひ足を運んでみたい。 Text : Akiko Kinoshita