「日本とアメリカでここまで違う?」米国在住シングルマザーが驚いた“アメリカ流・子どもが嘘をついた時の対処法”って?
アメリカでシングルマザーをしながら、子育てについて発信しているひろこです。 子どもって、小さなことから大きなことまで色々な嘘をつきますよね。 「日本とこんなに違うの…!」アメリカで子育てをする日本人が衝撃を受けた、子ども同士の“トラブル解決法”とは 大抵の子が4歳ごろ(成長が早い子だと2歳から3歳)になると嘘をつき始めるそうですが、これは脳が健康に成長している証拠でもあるそうです。 「ぼくライオンと遊んだ事あるよ!」 みたいな子ども特有のかわいい嘘は特に心配する必要はないそうですが、 「先に叩いたのは、ぼくじゃなくて○○くんだよ!」 みたいに自分を守るためにつく嘘は、大人がしっかりと対処することが大切ですよね。 息子のこういう嘘に気づいた時「このまま嘘つきになったらどうしよう⋯⋯」と心配になって学校の先生に相談をしたことがあります。 その時先生に教わった声掛けが、「なるほど、そんな言い方もできるんだ!」と思う素敵なものだったので、紹介します。
嘘をつくと傷つく子どもの「自尊心」
嘘をついてしまった時って、もしその嘘がバレなかったとしても、自分の中で心のモヤモヤが消えないですよね。そのモヤモヤを抱えたままでいると、 (ぼくって嘘を付いてるダメな子なんだ⋯⋯) と、その罪悪感や恥ずかしさから、子どもの自分自身に対する「自信」や「自尊心」がなくなってしまうそうです。 なので、まずは大人が子どもの嘘をしっかり見抜いてあげるということが大事だと教わりました。 大人が子どもの嘘を気づかずにそのままにしてしまうことで、子どもが勇気を出して本当のことを話すチャンスも逃してしまうので、まずはそれが大事なことなんですね。
子どもの嘘に気づいたらどうすべき?
子どもが小さいうちは、親も「あ、嘘ついてるな」ってすぐわかりますよね。嘘に気づいたら、「嘘ついてるでしょ!」と問い詰めずに、子どもに自分で考えさせることが必要だそうです。 そもそも子どもが嘘をついている理由は大抵「怒られる」という不安から来ているので、問い詰めてしまうとますます子どもは話そうとしなくなりますし、もし今回は話せても、次回はもっと上手に嘘をつくようになるかもしれません。なので、 「ママはそのお話がちょっと本当のことと違う気がするから、あそこに座って少し考えてからまたママに話してくれるかな? 待ってるね」 と伝えて、返事をさせてほしいと言われました。ここで子どもに「はい」と返事をさせることがとても大事で、返事をさせることで、話の主導権が親にある事を子どもに認識させることができるそうです。 子どもが自分からなかなか言い出せないようなら、助け船を出してあげて 「本当は〇〇くんを叩いちゃったのかな?」 と声を掛けてあげたりすると、子どもも言い出しやすくなります。 息子が6歳の頃にこの方法を試してみたら、時間はかなりかかりましたが、自分から本当のことを話してくれました。年齢が高くなると、嘘がだんだん上手になってきて親も見抜けなくなってしまうと思うので、小さいうちに「勇気を出して本当のことを話す練習」をしていくことが大事なのかなと思います。 学校で息子が本当のことを話せたあとは、ある声掛けをしてくれたそうです。そのお話は次回。
【Profile】ひろこ(@hirorokok)
カリフォルニア在住、7歳男子のママ。20歳でアメリカに留学。カレッジを卒業後、コンサルティング会社、貿易会社に勤務。2児のシングルファーザーだった元夫と結婚。非行少年だった長男と自閉症の次男の子育てを通して、ペアレンティング(子育て)について専門家から学ぶ。その後自身の息子を出産、離婚してシングルマザーに。現在は日系企業のアメリカ支社で経理部に所属。誰かの役に立つことを願い、アメリカの子育てアイデアを発信。初の著書『LA在住のママがやっている アメリカ式・はじめてのお金教育』(KADOKAWA)が好評発売中。
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