名古屋城の木造再建「本質的な部分は変更しない」名古屋・河村市長会見12月5日(全文2)
地方債の利率が上がっているが受け止めを
記者:日本経済新聞の田崎です。ちょっと発表事項以外なんですが、よろしいですか。 河村:はい。 記者:地方債、債券の利率、利回りが上がっているという話がありまして、名古屋市も例外ではないそうなんですが、その受け止めと、なんでしょう、今後の発行計画とか、その辺りをちょっと伺いたいと思います。 河村:えらい急に難しい話になってきましたけど。一般的にいわれとるのは、日本もいよいよ、今みたいな日銀の利率を一切上げないというのが修正されるんじゃないかといわれておりますわね。ここまできますと、そろそろ。なので、そうなりますと日本の国債、地方債買ってもええかなということになるんで上がっとるんじゃないですか。と思いますけど。だけどまだわしは、金はものすごい余っとると思いますけど、相変わらず。 これは庶民の皆さんからすると分からんでいかんわな。どこに余っとんのって、銀行に余っとんです。借りる人がいないんですよ、借りる人が。その傾向が下がったということはあんまり聞いておりませんが、設備投資が増えるかどうかですわ、民間の、これが。中国は設備投資がかなり下がってきておりますんで、その場合は金が余りますから政府が使うということになるわけです。そうしないと大不景気になりますから。だで名古屋も、聞いとらんけどな、名古屋港の貿易黒字はええんじゃないですかね。車は、やっぱり輸出は非常にええと聞いておりますけど。ただ、輸入が増えとることは事実で。エネルギーでね。だで、ちょっとどのぐりゃあ名古屋の債券の金が上がったかどうか知りませんけど。えらい急に真面目な話になりましたけど。
利率が上がると市が返済するお金も増えるが
記者:お城も真面目な話ですよ。 河村:あ? 記者:お城も真面目な話。 河村:お城も当然、真面目です。お城はこんなむちゃくちゃな、歴史的本質的価値を損なわない。 記者:利回りの話をちょっと聞きたいんですけど。利回りが上がる、利率が上がると、将来、名古屋市が返済するお金も増えると思うんですね。その辺どう考えるかっていう部分を聞きたかった。 河村:返済するいったって国内に、名古屋市内に主に返済しますので、ほとんど影響にゃあと思います、それは。外人に返済するとちょっといかんですけど。だから借金じゃないということですよ。もしおやじが金に苦しんで、お母ちゃんから金借りて、お母ちゃんに借金返しって、そういうのをそもそも借金というかどうかという、そういう状況ですから、日本は、いまだに。だからかえって、金利が上がって民間の資金需要が増えるいうことは経済が良うなるいうことだで、ええことだと思いますよ、私は。ただ、商売やっとる人は大変ですけど。景気が良うなりゃいいですよ。 記者:今後も名古屋市として債券の発行計画は、そんなに変更はないという理解でいいでしょうか。 河村:債券の発行は増やさないかんです、とにかく。それは日銀の資金循環統計というのを読んでいただくと年間40兆ぐらいだいたい余ってますから、金が。で、海外にまだ10兆とか20兆ぐらい投資してますわ、余っちゃって。信じられんがね。貧富の差が激しいもんだで。庶民からすると、どこに金が余っとるいうことになる。これ、銀行と日銀の当座に余ってますわ。ほんだで、コロナでこんだけものすごう使ったって反対に全然金が足らんようにならへんじゃないかということなんです。 記者:ありがとうございます。 【書き起こし】名古屋・河村市長会見12月5日 全文3へ続く