名古屋城の木造再建「本質的な部分は変更しない」名古屋・河村市長会見12月5日(全文2)
1階から2階までの移動にとどめるのか
記者:中日の菊谷です。おはようございます。今の関連で、このお話を総合すると、市長は今回の新技術については、天守が5階建てとしたら、1階から2階までの移動にとどめ、2階から5階までは、まさに木造復元そのもので手を付けちゃいかんというご意見でよろしいでしょうか。 河村:はい。私の代わりに言っていただきましたんで。そういう気持ちです。そういう権限はないと、そもそも、今の僕に。昔のものを残して1000年後の子供に引き継ぐ義務はありますけど、それを変更する権限はないと思いますけど。 記者:いわゆる木造復元をするということで、そこに今の技術を、現代の技術を入れる権限がないという。 河村:本質部分を改変するね。だけど1、2階のところで。なぜかといったら今も、3階ですかね、一応エレベーターで行けるけど、既得権言うたら怒られますけど、いうことですので、僕もそう思いますけど。それでも僕の周りには、なんにも付けるないう人も多いですよ。本当に何考えとるいって。多いけど、やっぱり今、現にエレベーター付けてまってありますので、その辺まではどうかなということですわ。 記者:分かりました。 河村:たぶん権限はないと思いますよ。私、これなんでか言うと、旭丘高校の校舎を取り壊すかという話になったときに、わし、どえりゃあ反対しとったんだけどさ。あれ、戦前の、あんだけのスケールで残った旧制中学って日本で1校だったんで。文化庁も、登録ですけど、するって言っとったときに、アメリカの学者を呼んだんですわ、東海寺というところで。そしたらええことを言いましたね。あなたたちに壊す権限はないんだと。なるほどと。駅舎だとか、それから学校だとか、それはみんなのものであって、過去の人たちのものであり、現在の、それから未来の人たちのものであって、それは、権限はあなたたちにないんだよ、そもそもいって。なるほど。ただ、それを超える公共性がある場合なんか、道路ができるかどうか知りませんけど、場合だけは例外なんだという話があって、あ、なるほどと思った記憶があって、そういう気持ちですね、僕は。 記者:いいでしょうか。 河村:はい、すいません。