名古屋城の木造再建「本質的な部分は変更しない」名古屋・河村市長会見12月5日(全文2)
結局、木造は燃えたり朽ちたりする
裏、ちょっと陰にエレベーターあったんですけど、そこから別個で入っていく形式だったんだけど。そういうことを言えますか、本当に。沖縄の人の前で。首里城の前で。街頭でしゃべってくださいよ、ほんなら。だから違うんですよ、それは。 それは、これはもう繰り返しますんで、何遍も言うのもわしも疲れてきたけど、文化庁は、結局、木造は燃えたり朽ちたりするんです。パルテノン神殿や、この間でもパリのノートルダムカテドラル。あれも多くの木造部分は崩れ落ちましたけど、表の石造りの部分は残っとるんですよ。残るんですよ、そりゃ。だけど木造ってなくなったり朽ちたりするじゃないと。ほいじゃ文化財的なそういうものを、昔のものを直していこう、そのまま維持していこうという務めはなくなるんですか。木造の文化っていうのはどうなっちゃうんですかということで、文化庁はもう、ちょっと、何十年前だ、まだ割合近いけど、3つ要件を立てまして、「奈良ドキュメント」いって、これは覚えといてちょう。 1つは、なくなったけど、あったその真上に造ること。2つ目は図面等があること。3つ目は、材料は、名古屋城で言や焼けちゃったけど、極力、昔のものと同じものを使うこと。この3つを備えた場合は、それはそこに、あたかも石造りのパルテノン神殿のように本物があると見なすんですよ、これは、木造の文化というのは。ということになって、それの、かけがえのない第1号と、実質上、こんなでかいやつでは言えると思いますけど、が、名古屋城だということなんです。
本質的な価値が優先されるべきだという考えか
記者:なので、今の市長のお考えでは、こういった障害のある人たちの声ですとか、日弁連のこういった要望書ですとか、そういったものもあるけれども、やはり文化財の価値、本質的な価値っていうものを守るためには致し方ないといいますか、それが優先されるべきだというふうにお考え。 河村:それが先ほど言った私の務めだと。私に変更する権利はありません。だから日弁連にもないと思いますよ、私は。私の考えだとね。その権利はね。意見言うのはご自由ですから言っていただいてええけど。反対に、本物を残してくれと、エレベーター付けるないう人たちはものすごい多いですよ、言っときますけど。本当に。いうことじゃないの? どうも任務のようですよ、あれは。また思い出した。そのときやっとった。書いてあります。コンメンタールに。なぜ人間はそういう昔のものを、危ないし、金も掛かるし、残すんだいう議論で、それは人類の任務なんだと。人類と書いてあったかどうか知りませんけど。そうらしいですわ。 記者:各社さん、ほかにありますでしょうか。よろしいですか。 記者:すいません、発表事項以外なんですが。 河村:うん? 記者:発表事項以外なんですが。 男性:マイクが入ってないですよ。