【秋華賞】渾身の全頭診断！ チェルヴィニア＆ステレンボッシュの牙城を崩すライバルは？／坂上明大の重賞血統査定
チェルヴィニア
母チェッキーノは１６年オークス２着馬で、全兄には１３年皐月賞３着馬コディーノなどがいる良血馬。キングカメハメハ父系×ハッピートレイルズ牝系は機動力に優れたFair Trial増幅形で、コースの得手不得手が少ないのが強みです。また、父ハービンジャーはディアドラ、モズカッチャン、ナミュールという３頭の秋華賞好走馬を出しており、ハービンジャー×キングカメハメハはモズカッチャンと同じ組み合わせ。His Majesty＝Graustarkの５×７を持ち、牝馬クラシック３冠の中でも最も得意とする舞台ではないでしょうか。 適性評価：★★★★★ 素質評価：★★★★★
チルカーノ
４代母ペルースポートにさかのぼる社台牝系。母アロマティコは１２年秋華賞３着馬で、本馬の半兄ジオグリフは２２年皐月賞馬。その他にも小回り中距離戦での底力勝負に強い産駒が多く、ハービンジャー産駒の本馬はHis Majesty＝Graustarkの５×７という秋華賞での注目配合も持ち合わせています。父の産駒の成長曲線を考慮しても牝馬クラシック３冠の中では秋華賞が最も合う舞台で、同組み合わせのチェルヴィニアと同様に適性評価は非常に高い一頭です。 適性評価：★★★★★ 素質評価：★★★
ホーエリート
ノーザンテーストの４×５を持つルーラーシップ産駒で、母母父クロフネの影響からも持続力を生かす競馬が理想。ただ、先行力で劣るだけに展開の助けは必要でしょうか。道悪馬場は合いそうで、ひと雨降ればといったところでしょう。 適性評価：★★★ 素質評価：★★
ボンドガール
母コーステッドは１６年ＢＣジュベナイルフィリーズターフの２着馬で、本馬の半兄にはダノンベルーガ（２２年共同通信杯）がいる良血馬です。母はLyphard、Danzig、Blushing Groomなど機動力に優れた血を豊富に持ち、内回り適性も上々。ただ、ダイワメジャー×北米血脈の牝馬だけに２０００メートルはギリギリで、距離を延ばしてきた近走は後方で脚をタメる競馬を試みています。軽い馬場のスローペース戦が理想でしょうか。 適性評価：★★★ 素質評価：★★★★
