【秋華賞】渾身の全頭診断！ チェルヴィニア＆ステレンボッシュの牙城を崩すライバルは？／坂上明大の重賞血統査定
コガネノソラ
母マイネヒメルはウインマリリン（２２年香港ヴァーズ）の半姉で、自身も芝１６００～１８００メートルで４勝を挙げた活躍馬。本馬の半兄マイネルマーティンも芝２０００メートルで３勝を挙げており、ゴールドシップ産駒の本馬も芝２０００メートル前後が適距離といえそうです。ただ、追走力では他の有力馬に劣り、父の産駒傾向からも京都なら芝２２００～２４００メートルがベスト。多頭数の内回りコースなら展開や馬場を味方につけたいところです。 適性評価：★★★★ 素質評価：★★★
ステレンボッシュ
３代母ウインドインハーヘアにさかのぼる名牝系に属し、母ブルークランズは芝１８００メートル以上で３勝を挙げた中距離馬。エピファネイア×ルーラーシップ×ダンスインザダークという芝中長距離血統でもあり、胴伸びのいい馬体からも本質はオークス向きの中長距離馬です。２０００メートルも守備範囲ですが、せかして良いタイプではないだけに、昨年のようなゆったりとした流れがベストではないでしょうか。 適性評価：★★★ 素質評価：★★★★★
セキトバイースト
母ベアフットレディは２０１１年コロネーションＳ３着馬。デクラレーションオブウォー産駒の本馬はＲａｈｙの３×５を持ち、気性的にも身体的にもスピード面が勝った逃げ馬に出ています。２０００メートルも守備範囲ではありますが、ＧⅠ級となると底力で劣るだけに展開の助けは欲しいところでしょう。 適性評価：★★★ 素質評価：★★★
タガノエルピーダ
母タガノレヴェントンは未勝利馬ですが、Nureyevの４×３を中心とした欧州的底力を産駒に伝えており、本馬の兄にはタガノトネール（１５年サマーチャンピオン、１６年武蔵野Ｓ）、タガノエスプレッソ（１４年デイリー杯２歳Ｓ、２０年阪神ＪＳ、京都ＪＳ、２２年京都ＨＪ）、タガノディアマンテ（１９年きさらぎ賞２着、２０年ステイヤーズＳ２着、２２年京都記念２着）などがいます。キズナ産駒の本馬もHyperionの血量が多い比較的小柄な牝馬で、底力と成長力に長けた晩成型の芝中距離馬といった印象。朝日杯ＦＳ３着など早い時期から活躍していますが、本馬の本領発揮は３歳秋以降のはずです。京都芝２０００メートル適性も高く、牝馬クラシック３冠の中で秋華賞が最も得意の舞台といえるのではないでしょうか。 適性評価：★★★★★ 素質評価：★★★
