断熱等級6の100平米の家、電気代は夏でも月平均1万円以下で売電収入も! エアコン1台で「一年中春のよう」 東京都・Yさん夫妻【断熱新時代・住宅実例】
気密性を高めるためにはわずかな隙間もNG。そのため窓は見た目以上に重量感があるため、オプションでハンドルをつけてもらった。
オール電化で夫妻ともに在宅勤務。光熱費も抑えられ、売電収入も
夫妻ともに在宅勤務ということもあり、仕事部屋にエアコンは設置しています。ただ、換気に「第一種換気」を採用しており、機械が給排気を強制的に行っているため、1台のエアコンを稼働させればその空気が循環してすべての部屋の空調が整う仕組みになっています。 「各部屋のエアコンが稼働するのは、仕事でオンライン打ち合わせがあるときくらいでしょうか。声が聞こえないようにするため、扉を閉めるのでそのときに稼働させますが、普段はまったく不要。あとは、年に数回あるかないかのめちゃくちゃ暑い日、寒い日に動かすくらいですね」と妻は言います。エアコンの〇帖用という表記は、このように高気密高断熱な住宅ではなく、一般的な住宅における換算になっているため、もっと広い空間でもエアコン1台で十分なんですね。
こうして高気密・高断熱にこだわったため、月々の光熱費が抑えられています。 「夫婦ともに在宅勤務、オール電化を採用していますが、光熱費は広さが半分だった賃貸のときとほぼ変わらないくらい。住まいの大きさは約100m2ですが、電気代は平均して春~秋7500円~1万円程度ですね。冬は発電量が少ないときもあるので、2万円を超えたときもありますが、それも2カ月だけ。電気代の高騰も気になりませんでした」と夫は話します。
Yさん宅の住まいは高気密・高断熱に加えて、太陽光発電パネル(9.0KW)を搭載しているため、さらに売電収入があります。この売電収入、7月~8月には売電金額が1万円を超え、売電収入は年間で10万円近くになります。昨今、電気代高騰が話題になっていますが、売電収入があるので電気代の高騰の影響も少なく、快適な暮らしを送れているのは大きいですね。
青グラフが発電量、オレンジが売電量。売電収入があるおかげで実質の光熱費をさらに抑制する。
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