断熱等級6の100平米の家、電気代は夏でも月平均1万円以下で売電収入も! エアコン1台で「一年中春のよう」 東京都・Yさん夫妻【断熱新時代・住宅実例】
住まいの購入にあたり、完成した新築住宅や中古住宅などを見ましたが、希望の断熱性能を満たす住まいはなく、土地を購入して家を建てようと方向転換しました。 「高性能をうたう地域密着の工務店にしぼり、工法について学んだんです。実際に工務店のショールームに足を運んだところ、確かに寒くないし、部屋間の温度差もすきま風もない。なるほどこれが気密性か、と納得してこれしかないと思いました。その時に断熱等級やUA値やC値について教えてもらいましたね」と夫は振り返ります。 その後、夫はYouTubeやInstagramで、高気密高断熱、省エネ性を高めるための設備や家づくりについて勉強。妻はもともと照明を学んでいたこともあり、壁紙や床、インテリア、造作家具などと、それぞれの得意分野を活かして家づくりを行いました。二人の得意分野をあわせて完成したお住まいは、冒頭に紹介したとおり、UA値0.42W/m2・K、C値はなんと実測値0.28cm2/m2、という高性能なものになりました。
1年半暮らした感想は「いつも心地のよい春」。温熱ストレスから開放された
住まいの引き渡しは2022年12月。冬の引き渡しでしたが、寒いと思ったことは一度もないそう。また、過酷な暑さとなった2023年夏も涼しく、1年半通してずっと快適だったといいます。 「暖房も冷房もおよそ一台つけているだけで、家中、いつも心地よい春です。家中どこでも暑すぎることも、寒すぎることもない。もちろん、すきま風もない。外気温がわからないので、玄関から一歩、外に出て、今日は寒いねというくらいです」と妻はうれしそうに話します。
エアコンは各部屋に1台ずつ設置していますが、夏は2階のエアコンを、冬はリビング・ダイニングのエアコン1台を稼働させれば全部屋十分に快適で、洗面所やトイレ、廊下が寒いといったストレスから開放されました。
間取りは2LDK+仕事部屋。広さは99.36m2です。
「家のなかで寒いということは基本的にないので、冬も靴下程度で、スリッパは履いてないかな。床暖房などの暖房はありません。体調面での変化を実感することはないですが、風邪もひかなくなりましたし、とにかく暑さや寒さでイライラすることはなくなりましたね」と夫は言います。 こうした温熱環境は体感すると大きいようで、遊びにきた家族・親戚、友人は口をそろえて「なにこれ暖かい……。快適」と関心するのだそう。 「高気密・高断熱のよさ、それをかなえる工法があることを教えると、『へ~』とみんな納得して、帰りに検索しているみたい(笑)。よく、うちもこれで建てる、と言われます」と妻は言い、まさに「論より証拠」「体感すると断熱の良さがわかる」ようです。
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