疲労感、集中力の低下を招く朝食とは?子どもの成績をアップさせる食事法
子どもには健やかに育ってほしい。そして、子どもには成績優秀になってほしい。これは多くの親に共通する願いではないでしょうか。実は、この二つの願いを両立させる一石二鳥の方法があるのです。それはズバリ、「食事」を見直すこと。中学受験専門塾「伸学会」代表・菊池洋匡氏と、栄養学イノベーションコミュニティ代表・菊池則公氏による著書『子どもが天才になる食事 2週間で脳が生まれ変わり成績アップ!』(KADOKAWA)から、子どもを健康にして、なおかつ成績を上げる、そんな食事法のヒントを少しだけお届けします。 ◇ ◇ ◇
朝ごはんをしっかり食べる子ほど、テストの結果が良い!
文部科学省が毎年実施している「全国学力・学習状況調査」では、「朝ごはんをしっかりと食べる子ほど、国語や算数のテストの結果が良い」と示されています。 ところが、年々、朝食を抜く小・中学生が増えている傾向にあり、2割以上の中学生が朝食を食べていないこともわかっています。小・中学時代における朝食の欠食は、その後、成人になってからの食習慣にも影響を与えるようです(※)。 子どもが朝ごはんを食べない理由としては、「朝食が用意されていないので、食べることができない」ということもあるようです。忙しい親御さんにとって、毎日しっかりとした朝食を準備するのは簡単なことではありません。でも、朝ごはんを食べることのメリットはやはり明らかです。 朝ごはんを食べることで脳と体にエネルギーが回り、体温が上昇し、やる気もみなぎってきます。エネルギーとなる良質な糖質のほかに、良質のタンパク質をしっかりとることが大切です。 肉や魚、卵をとることで、タンパク質だけでなく、不足しがちな鉄分もとることができます。鉄は全身に酸素を送るために必要な栄養素です。特に、朝、ボーッとしがちなお子さんは、意識的に肉や魚、卵などをとるように心がけてください。さらに、鉄の吸収を高めるために、ビタミンCが含まれる小松菜・ほうれん草などの野菜や、ミカンなどの果物を一緒にとれるとベストです。