疲労感、集中力の低下を招く朝食とは?子どもの成績をアップさせる食事法
パンやシリアルの朝ごはんはできるだけ控えて
皆さんのご家庭では、朝ごはんに何を食べていますか? 「忙しくて朝ごはんを食べる時間がない」「子どもたちも食欲がないから食べていない」というご家庭も少なくないですよね。朝食を完全に抜いてしまうことはないものの、「パンと牛乳、あるいはシリアルに牛乳をかけて食べている」というご家庭も多いと思います。 でも、朝食にパンやシリアルを食べることは、できるだけ控えましょう。なぜなら、パンやシリアルのほとんどが、小麦でできているからです。 小麦の中に含まれるグルテンという物質は、胃で分解されにくい構造をしています。そのため、小麦が使われたパンやパスタなどを食べると、グルテンが未消化のままで腸に届きます。
すると、消化不良、疲労感、集中力の低下、喘息、アレルギーなどのさまざまな不調を引き起こします。これを専門的には「グルテン不耐症」と呼びます。「グルテン不耐症」の怖さは、ごく普通の健康な人でも起こりうるという点です。 病気と診断されるほどではないけれど、体が疲れやすかったり、いつもだるかったり、頻繁に胃がもたれたりといった慢性的な体調不良があれば、もしかしたらグルテン不耐症かもしれません。 もちろん、すべての小麦製品を一切食べさせない、食べないというのは現実的に難しいでしょう。ですから、いつもよりも少しだけ控えるように意識して、小麦の摂取量を減らすことから始めてみてください。
おすすめの朝ごはんは、「おにぎりと味噌汁」
では、朝食には何をとればいいのでしょうか。 シリアルの代わりに、朝食におすすめなのがお米です。 おにぎりにしておけば、時間がない朝でも簡単に食べることができておすすめです。
白米よりも精製度の低い玄米や発芽玄米を使うとより良いでしょう。全部が玄米・発芽玄米だと食べにくい場合には、白米に混ぜて炊き込むのもおすすめです。糖の吸収が緩やかになります。 さらに、海苔を巻いて食べれば、多くのミネラルが補給できます。海苔には免疫力を高める働きのある亜鉛や、皮膚や粘膜を強くするビタミンAやビタミンC、疲労回復に役立つビタミンB1やビタミンB2も多く含まれています。 また、ひじき(マグネシウム)、さくらえび(カルシウム)、豚ひき肉(ビタミンB群)などをお米と一緒に炊き込むと、一度にたくさんの栄養がとれますよ。 おにぎりと一緒に、具沢山の味噌汁を食べることもおすすめです。味噌汁には、腸内環境を整えるのに役立つ栄養素(ACE2受容体の阻害ペプチド)が豊富に含まれており、インフルエンザなどの感染防止に効果抜群。栄養も満点なので、特にテストや受験の時期には毎日食べさせたいですね。 ※平成17年国民健康・栄養調査結果/厚生労働省 本文は『子どもが天才になる食事 2週間で脳が生まれ変わり成績アップ!』(KADOKAWA)より一部抜粋・編集しています。 画像提供:Adobe Stock