【アートと気候危機】「アート・クライメイト・コレクティヴ・ジャパン(ACCJ)」が始動。サスティナブルなアートセクターの構築を目指す
アーティスト、美術館、ギャラリーやアートスペースなど、芸術に携わるすべての人々によって、地球環境に配慮した活動を構築することを目的に設立された
気候危機とアートのアクションを通して、サステイナブルなアートセクターの構築を目指すプロジェクト「アート・クライメイト・コレクティヴ・ジャパン(ACCJ)」が始動し、ウェブサイトが公開された。運営は、特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ(AIT)。 ACCJは、アーティスト、美術館、ギャラリーやアートスペースなどをはじめ、芸術に携わるすべての人々によって、地球環境に配慮した活動を構築することを目的に、以下の活動を行う。 【グローバルな学びの場】日本のアートセクターを対象とした世界の気候危機とアートに関する勉強会やシンポジウム、ワークショップ、講座等の開催 【アクションを起こす場】アートと環境の持続可能性に関する重要な情報や資料の共有と発信、翻訳、出版、研究、ポリシー策定 【連帯と協働の場】創造的な活動を通じて環境の持続可能性に貢献するアート団体のネットワーク構築 7月27日に、気候危機とアートのアクションを考える場として、シンポジウムが開催された。学生から社会人、アートや環境ほか様々な分野に携わる115名が来場し、活発な議論が行われた。 AITでは、「美術手帖オンライン」や「AITブログ」で気候危機とアートについて発信し、代官山AITルームや森美術館などで「アートと気候危機の勉強会」の開催を続けてきた。2023年には、ギャラリー気候連合(Gallery Climate Coalition [GCC])において、環境責任に効果的なステップを踏む団体として、日本初の「アクティヴメンバー」に認定された。 ACCJのウェブサイトでは、GCCが2023年に発行した『ギャラリーとアートセクターのための脱炭素アクションプラン』の日本語翻訳版や、カーボンフットプリントを分析するための計算ツール「カーボン計算機」が公開中だ。この活動の賛同者もひろく募集している。
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