放任でラクラク!ゴーヤーの栽培管理術
「夏野菜、植え遅れちゃった!」そんな方でも大丈夫! 『やさいの時間』6・7月号で紹介した、野菜研究家・木村正典さん直伝の「木村流スロースタート栽培」なら、じつは6~7月にタネをまいても、十分間に合います。 スロースタートでタネまきをして、苗を植えつけたら、すぐに夏がやってきます。猛暑の最中は、野菜も人間も無理してがんばらないのがいちばん。放任栽培でのびのび育てて、ラクして収穫を楽しみましょう! ゴーヤーの栽培管理術について、6・7月号より、一部抜粋してお届けします。 【写真で見る】みんなのゴーヤー栽培
【放任栽培のコツ1】本葉6~7枚で親づるを摘心する
ゴーヤーは親づるの葉のつけ根から発生する子づる、子づるから発生する孫づるに実がつきます。本葉6~7枚で親づるのつるの先端を切り取ると(摘心)、子づるや孫づるが多く発生して収穫量が増えます。はじめに摘心さえすれば、巻きひげで絡みつきながらどんどんつるを伸ばして成長する、放任栽培にうってつけの野菜です。
【放任栽培のコツ2】支柱につるを巻きつかせる
支柱はピラミッド式に組んでも、グリーンカーテンやスクリーン仕立てでも、好みで自由に楽しみましょう。キュウリと同じように巻きひげで絡みつきますが、太い支柱には巻きつかないので、支柱に麻ひもなどを張っておきます。つるが茂りすぎて邪魔になったら、支柱から飛び出したつるを切っても大丈夫です。 ゴーヤーは、暑さに強く放任で育てやすい野菜です。葉がよく茂ってグリーンカーテンでもおなじみ。いぼなしや白い実など、珍しい品種にも挑戦してみましょう。 教えてくれた人/木村正典(きむら・まさのり) 野菜研究家。博士(農学)。元東京農業大学農学部准教授。家庭菜園や市民農園、環境に配慮した自然とつながる野菜、ハーブ栽培などの研究と地域振興に長く携わる。 ●『やさいの時間』2024年6・7月号 スロースタートで大成功! 夏まき夏野菜「放任でラクラク栽培管理術」より