「苦しんで自分を一回見失った」巨人・門脇誠、“脱・考えすぎ”で後半復調 収穫来季へつなげる
巨人の門脇誠内野手(23)が30日、年男として迎える巳(み)年の来年へ向けて誓いを立てた。地元・奈良市内のホテルでトークショーに参加。「走り続ける1年にしたい。どんなことがあっても立ち止まらずに全部に意味があると思って、迷わずフィールド内で走り続けたい」と抱負を口にした。 今季は129試合出場で打率2割4分3厘、0本塁打、21打点。遊撃のレギュラーとして開幕したが攻守で精彩を欠き、スタメンを明け渡した。それでも夏場に復調し再奪取。「苦しんで自分を一回見失ったけど、立ち直って新たな自分を見つけられた」。紆余(うよ)曲折がありながらも、たくましくなった。 終盤に上昇したきっかけの一つは精神面での変化。「真面目に物事を考えすぎる癖があって、いい時もあるけど結果的には悪い方向にいった。振り切って、ある意味、適当にやるようにした」。決して雑にプレーするわけではなく、事前の準備を徹底的にした上で、打席に立ち「ど真ん中を振ろうくらいのイメージで」と、考え過ぎずにバットを出すようにした8月以降の打率は2割8分4厘。「去年は技術的なこと、今年は気持ち的な面でも見つけられた。ミックスさせて来年やりたい」。つかみつつある手応えを確かなものにし、さらなる飛躍へとつなげる。 25年の干支のヘビは脱皮を繰り返して成長していく。「1年を通して活躍というところに重きを置いて、また進化した自分を見せたい」と誓った門脇。来年、年男の背番号5がさらに一皮むけ、不動の遊撃手として駆け抜ける。(宮内 孝太)
報知新聞社