100%Made in Englandにこだわった、老舗ニットブランド「PEREGRINE(ペレグリン)」に注目
現在のPEREGRINEの経営者トム氏は、2002年にデザイン学科を卒業した後ビジネスに加わり、伝統を大切に守りながらも、ブランドを新鮮で新しいファッション主導型へと移行させた。シャツやパンツなどトータルでアイテムを手がけるようになり現在へと繋がっているが、ニット中心のラインナップは変わらないスタンスをとっている。 毎シーズン新しいアイテムがリリースされている中からひとつ新作を紹介してもらおう。
「新作の中からは、『PATTERN SWEATER VEST(パターン セーター ベスト)』を紹介したいと思います。オリジナリティのあるこの柄は、クルーネックやカーディガンも取りそろえた今シーズンのアイコン的な存在になると思います。
ニットベストはコーディネートも広がるのでおすすめのアイテムです」
こだわりの「ブリティッシュウール」
長きにわたりこだわり続けてきたMade in Englandに加え、素材となる毛糸にもこだわり続けてきたPEREGRINE。使い続けている「ブリティッシュウール」についてもお話しいただこう。
「PEREGRINEはイギリスでウールの取り扱いを認可されているブリティッシュウールのライセンスを取得しているため、これらのニットはすべてイギリスの農場で飼育され、刈り取られたウールから作られています。 ウールの芯には左巻きと右巻きの螺旋があり、それがバネのような役割を果たすため何千回圧力をかけても弾力性を損ないません。また、繊維内には小さな空洞があり、取り込んだ空気を冬は暖かく保ちます。通気性も持ち合わせている為、夏には涼しく感じられます。 耐摩耗性があり、耐久性、嵩高性が非常に優れた繊維だといえます。ブリティッシュウールは羊のライフサイクルから生まれる天然のプロダクトです」
PEREGRINEのアイテムは現在イギリス全土の80を超える小売店で販売され、ドイツ、アイスランド、カナダ、アメリカ、そして日本の店舗でも購入が可能だ。 歴史を受け継ぎつつ、Made in Englandにこだわりながら、常に新しい高品質のニットウエアのデザインを追求し続けるのがPEREGRINEというブランドだということが分かった。イギリス製でありながら控えめな価格設定も魅力的だ。 「上質なニットを一枚買って長く着たい」。そう思っている人に、PEREGRINEはかなりおすすめしたいブランドだ。