政府経済見通し24年度0.4%に下げ、輸出下振れ 25年度据え置き1.2%
Yoshifumi Takemoto [東京 25日 ロイター] - 内閣府は25日、政府の2025年度予算案などの前提となる政府経済見通しを公表した。24年度の実質成長率を11月に示した0.7%から0.4%に下方修正した。自動車不正や中国経済減速による輸出減の影響などを反映した。25年度見通しは1.2%で据え置いた。 24年度見通しを下押ししたのは外需で、寄与度をマイナス0.4%からマイナス0.6%に下方修正した。設備投資も前年比3.1%から2.3%に引き下げた。個人消費も0.9%から0.8%に下方修正した。 物価(消費者物価指数、総合)の想定は、経済対策による電気・ガス料金補助金の再開などを加味し、従来の2.6%から2.5%に修正した。想定為替レートは1ドル149.5円から152.8円と円安方向に変更した。原油価格は1バレル82.1ドルから81.8ドルに下げた。 25年度は、個人消費を従来の1.2%から1.3%に、外需寄与度はマイナス0.1%からマイナス0.0%にそれぞれ小幅に引き上げた。賃上げや経済対策の効果などを織り込んだ。設備投資は3.4%から3.0%に引き下げた。統計処理上の技術的要因としている。 想定物価は2.0%で据え置いた。為替は1ドル147.2円から153.6円へ円安に修正。原油価格は1バレル77.6ドルから76.2ドルに下げた。