「もったいないなあ」瀬古さんは若林宏樹の引退にタメ息…箱根駅伝“最強世代”青学大4年、取材記者が見た6人の素顔「原監督が明かしたハプニング」
在学中、じつに3度の箱根駅伝優勝を経験した“最強世代”青学大4年生。4年間彼らを取材した記者が見た素顔とは? 【全2回の前編/後編も公開中】 【レア写真】「めっちゃ仲良さそう…」青学大・太田くんトークで笑う若林くん&「給水で“乾杯”」田中キャプテン、「左手薬指キラリ…」“婚約指輪”などすべて見る ◆◆◆
「青山学院のファンタスティック・フォー」
青山学院大の4年生は、入学時から「相当強い」「この学年のリクルーティングではナンバーワン」と言われてきた。 私は4年前の夏、専門誌の企画で当時1年生だった鶴川正也、太田蒼生、若林宏樹、野村昭夢、4人の座談会の司会をした。 なにがすごいかといえば、この4人がそろって最後の箱根駅伝でも仕事をしたことだ。 ケガによる脱落もなく、4年間のなかでアップダウンがあったにせよ、メンタルも保たれた。 他校の4年生が必ずしも順調でなかったことを思えば、これは奇跡的なことである。 まさに「青山学院のファンタスティック・フォー」だ。
【1】鶴川正也「陽キャが“弱気”になった1年前」
今回、優勝したあとに青学大の面々は日本テレビの『完全密着! 箱根駅伝』に中継で出演していたが、それぞれのキャラが際立っていた。 特に爆発的だったのは鶴川で、「今回はチームで誰がMVPですか?」という質問に、自分を指差したり(自分が中大に離されたおかげで、太田、若林の追い上げが目立ったという論法)、若林にSNSでブロックされていることを明かした(この話題を振られた若林は一連の掛け合いのあと、ため息。その後、めでたくブロックは解除)。 鶴川は非の打ちどころのない「陽キャ」である。高校時代は東洋大に進んだ石田洸介と世代トップを争い、鳴り物入りで青学大に進学した。 しかし、3年生まで駅伝で走れたのは3年時の出雲の一本だけ。その後もケガに悩まされ、去年の箱根駅伝が終わった後は、「もう陸上をやめたいと思ったほどでした」と心情を吐露した。 ただし、鶴川の陽キャ、ポジティブシンキングの姿勢はずば抜けており、4年生になって確変(というより、ようやくポテンシャル発揮)。6月の日本選手権5000mで4位に入り、夏合宿の間には、 「三大駅伝三冠、区間賞3つ、最強の鶴川正也をお見せします!」 と豪語していた。
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