1区独走に涙 中央大・吉居駿恭「兄の動画を見ていて」 箱根駅伝
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は2日、東京・大手町―神奈川・箱根町の往路5区間107・5キロに21チーム(オープン参加の関東学生連合を含む)が参加して行われた。往路2位に入った中央大は1区の吉居駿恭選手(3年)がスタート直後に飛び出して独走し、1時間1分7秒で区間賞を獲得した。レース後の吉居選手の主な談話は次の通り。 【写真特集】101回目の箱根駅伝 ◇「中央大は応援してくれる人も多い」 <スタート直後に集団から飛び出しました> 監督からは「前に出なくていいから」とは言われていて、仕掛けるなら(18キロ地点の)六郷橋からしっかり行って、区間上位で(たすきを)渡していくように言われていました。 (独走は)ペースが遅くて。スローペースは嫌だったので、最初(ペースを上げる)きっかけを作ろうと前に出たら誰も反応しなくて「このまま行ってしまおう」という感じでした。 (2022年大会に1区を走った)兄(大和)の動画を結構見ていて、(独走の)イメージはできていました。 立てたプランとは違ったんですけど、それ以上のレースができたんじゃないかなと思います。 <走り終わった後、涙を流していました> まさか独走できるなんて思っていなくて。すごくうれしくて涙が出ました。 <兄のタイム(1時間0分40秒)は意識しましたか> 記録はそこまで狙っていなくて、それでも前半は狙えるペースで行きたかったんですけど……。 でも、満足する結果にはなったと思います。後半に足が痛くなって、狙いのタイムではないなと感じていましたが、自分の中では想定以上の走りはできました。 もともと(兄が)強いのは感じていましたが、再確認しました。 <チームは2位と躍進しました> (12位だった)全日本大学駅伝で負けて、それぞれが危機感を持っていました。 その中で自分は「熱さ」を持ったチームにしていかないといけないと思いました。自分から率先して、きつい選手に声かけとか、チームを盛り上げたりとか。中央大は応援してくれる人も多いです。ふがいない走りは見せられないので、そういった部分でも自分から行動に移そうと思いました。 <復路については> 運が良かったなというレース展開で、その流れを2区、3区とつないでくれたので、復路にもいい刺激となり、頑張ってくれるんじゃないかと思います。