UDフォントって? ウェブフォント選定の極意!基本から最新トレンドまで徹底解説
ただし、従量課金のサービスでは想定以上にコストが掛かったり、サービスによっては利用できるフォントに限りがあるなどのデメリットもある。
■ [導入方法2] ノーコードWebサイト制作ツールを利用する 2つ目は、ノーコードWebサイト制作ツールを利用する方法。大木氏のイチオシは利用できるフォント数が多い「STUDIO」。前出のGoogle FontsやAdobe Fontsなどが統合されているので、日本語を含め7600以上のウェブフォントを利用できる。他にも、Canvaで500以上、ジンドゥーではプランに応じて最大176、WIXで18書体が使用できる。自分が使っているノーコードツールにあるフォントなら、より気軽に利用できる。 ■ [導入方法3] 自前でウェブフォントを配信する 3つ目は、自前でウェブフォントを配信する方法だが、サーバーの管理など実装が難しく、ライセンスや著作権に注意が必要なので、あまり推奨されない。それでもトライしたいならば、大木氏の著書を参考にするとよいだろう。 ・ 誰でもつかえる!ウェブフォント実践マニュアル 技術の泉シリーズ (技術の泉シリーズ(NextPublishing))
効果的なフォントを選ぶための3つのポイント
効果的なウェブフォントを選ぶためのポイントについて、次の3つが紹介された。 ■ 1. 訪問者に与えたい印象からフォントを選ぶこと
1つ目は、訪問者に与えたい印象からフォントを選ぶこと。単純に流行りのフォントを選ぶのではなく、Webサイトの目的から逆算し、ロジカルに考えて選ぶことが望ましい。ターゲットの好みや伝えたいメッセージが、フォントと一致していることも大事。
■ 2. 文字の大きさと読みやすさを考慮すること
2つ目は、文字の大きさと読みやすさを考慮すること。文字が小さくなっても読みやすいよう、線が太めのフォントを選択するのが基本。細いフォントを使用したいときは、タイトルなど大きく表示される部分に限り、本文はオーソドックスなフォントを使う。特に明朝体は、線の太さが変わったりハネたりして余計な刺激となるため、長い文章には不向きと言われている。どうしても本文に明朝体を使いたい場合は、なるべく線が太く均一で、変形が少ないフォントを選択する。なお前出の「UDフォント」は、誰にとっても可読性・視認性・判読性が高いので、選択肢として有力。