UDフォントって? ウェブフォント選定の極意!基本から最新トレンドまで徹底解説
表現の幅が高まるウェブフォント。使用時には注意が必要
それでは、どのようなときにウェブフォントを使うとよいのか。逆に避けるべきなのは、どのようなときなのか。大木氏は、それぞれ2つのケースについて紹介した。 ■ [使うべきケース1] 読みやすさを高め、読み間違いを減らす UDフォントを含め、ディスプレイ表示で読みやすく設計されたフォントを活用することで、読みやすくできる。地方公共団体や病院など、あらゆる人が閲覧するであろうサイトには特に有効。 ■ [使うべきケース2] ブランドの世界観や雰囲気を伝えたいとき 製品サイトやLPなどマーケティング観点でブランドを訴求したい場合や、コーポレートサイトで自社の世界観を表現したいときなどには、イメージに合うウェブフォントを使用することで効果を高められる。しかし、ブランドのイメージと一致しないフォントが使われると、かえってブランドに対しててマイナスのイメージを抱かれたり、直接的に購買意欲が低下したりする恐れがあるため、注意が必要だ。 ■ [避けるべきケース1] 通信状況が悪くても必ず閲覧できる必要があるサイト ウェブフォントを利用していると、表示に時間がかかったり、フォントがダウンロードできずに表示が崩れたりすることがある。実装時の工夫で対処もできなくはないが、災害時などの緊急時や通信状況が悪い場合でも、安定して閲覧できることが求められるサイトには、デバイスフォントが望ましい。 ■ [避けるべきケース2] 特にこだわりがないサイト ウェブフォントの中でも日本語のフォントは重いため、基本的にはユーザーのためにはならない。ブランディングや可視性・可読性が求められるといった"こだわり”がない場合は、使わないほうがよい。
ウェブフォントを導入する3つの方法とメリット・デメリット
それでは、実際にウェブフォントを導入するにはどうしたらいいのか。3つの方法について、メリットとデメリットが紹介された。 ■ [導入方法1] ウェブフォント配信サービスを利用する 1つ目は、ウェブフォント配信サービスを利用する方法で、最も一般的。サービス側でパフォーマンスの最適化を行っていたり、サーバーやライセンスの問題を気にしなくてもよいため、後者2つの方法よりも楽に導入できる。