小池都知事が定例会見10月5日(全文1)豊洲市場が11日にいよいよ開場
都の重要文化財・旧前田家の本邸洋館修理が完了
次に、今度は最後ですね、6番目であります。都が所有をいたしております重要文化財についてであります。その1つが旧前田家の本邸洋館の修理工事をやっておりましたが、いよいよ完了いたしまして、一般公開が再開されるというお知らせであります。この旧前田家本邸洋館でございますが、もうまさしく洋館ですが、旧加賀藩主であります前田家の第16代当主、利為侯爵が昭和4年に竣工された邸宅であります。今は目黒区立駒場公園内に和館、洋館じゃなくて和館のほうですね、とともに残されているものでありまして、そこをリノベーションした。で、平成25年に国の重要文化財に指定をされております。当時は空調とか給排水の設備が老朽化しておりましたし、また、幅広い活用ができない状態であったと聞いております。このために平成28年の7月から修理の工事に着手をいたしまして、このたび竣工に至ったということです。で、一般公開は10月27日からということであります。 旧前田家の本邸洋館でありますけど、ちょっとすてきですよね。広大な敷地、それから昭和の初期の華族の邸宅をほぼそのままとどめている重要文化財でありまして、保存、復元を最重視した工法で、老朽化した建物を修理して、また空調、給排水の設備も更新をしたということであります。特にこの2階の書斎ですけれども、当時の写真をもとに前田家の皆さんが居住しておられた時期の状態に、できるだけ近づけて復元したということであります。 それから1階でありますけれども、大客室ですね、大きな客室では、当時の写真のイメージを再現しながら、またレセプション会場などとして、今後利用できるように整備をいたしております。なんかいろいろ映画とかロケにも使えそうなところだと思いますけれども、リニューアルオープンをしたあとは、歴史と伝統のある建物の特徴を生かした演出ができます、いわゆるユニークベニューとしての活用を図っていくことといたしております。 多彩な魅力を体験できる施設として、例えばレセプションを行ったり、サロンコンサートを行ったり、それから会議など、ぜひご利用いただければと思います。今回、このように素晴らしいリニューアルができたことを記念いたしまして、その事業の一環として東京都教育委員会が東京文化財ウィーク2018ということで、10月27日から11月4日まで、通常公開をしていない東庭、それからこの洋館と和館を結ぶ渡り廊下があるそうですが、そこの特別公開などをいたします。それからボランティアによりますガイドも用意しておりますので、ぜひご来館いただいて国の重要文化財、美しくまたよみがえったところをご覧いただければと、このように思います。 ということで、私のほうから以上6点、ご報告をさせていただきました。 【書き起こし】小池都知事が定例会見(2018年10月5日) 全文2へ続く