生活費も老後のお金も不安…そんな日本人に52歳僧侶が「不安を抱いている人こそ成功する」と諭す理由
■不安と戦い、前に進むから成功者になれる 「過去を追うな。未来を願うな。過去はすでに捨てられた。未来はまだやって来ない。だから現在のことがらを、現在においてよく観察し、揺ぐことなく動ずることなく、よく見きわめて実践すべし。ただ今日なすべきことを熱心になせ。誰か明日の死のあることを知らん」(マッジマニカーヤより) 実にどんな時代にも、どんな業界にあっても、成功者と呼ばれる人たちは、不安と戦いながらも実践し、前に進んでいる。 成功しているスポーツ選手は、不安だからこそ、練習を怠らない。 成功している経営者は、不安だからこそ、新規事業にチャレンジする。 成功している芸能人は、不安だからこそ、技芸の練磨に余念がない。 成功者とは何も、名の知れた有名人に限らない。 成功している農家は、不安だからこそ、研究耕作を怠らない。 成功している主婦は、不安だからこそ、料理、洗濯、掃除、買い物に工夫を凝らす。 しかもそれらの創意工夫を、「苦しみながら」ではなく、「楽しげに」行っている。 くれぐれも、「不安」に問題があるのではない。 生き抜くために備わった不安を「敵」と見るか、武器と見るか。 高度に発達した記憶力と想像力を「妄想」に使うか、「創造」に使うか。 「不安」の見方と心身の使い方を見直せば、人生はきっと生きやすくなる。 ---------- 大愚 元勝(たいぐ・げんしょう) 佛心宗大叢山福厳寺住職、(株)慈光グループ代表 空手家、セラピスト、社長、作家など複数の顔を持ち「僧にあらず俗にあらず」を体現する異色の僧侶。僧名は大愚(大バカ者=何にもとらわれない自由な境地に達した者の意)。YouTube「大愚和尚の一問一答」はチャンネル登録者数57万人、1.3億回再生された超人気番組。著書に『苦しみの手放し方』(ダイヤモンド社)、『最後にあなたを救う禅語』(扶桑社)、『思いを手放すことば』(KADOKAWA)、『自分という壁』(アスコム)、『愚恋に説法: 恋の病に効く30の処方箋』(小学館)などがある。 ----------
佛心宗大叢山福厳寺住職、(株)慈光グループ代表 大愚 元勝