宇宙飛行士・野口さんが会見(全文1)挑戦で得られる成長が怖さを上回る
怖さはないのか
毎日新聞:こんにちは、よろしくお願いします。今回の挑戦、「クルードラゴン」に乗られるということは、新しい民間宇宙船に乗るということで、大きな挑戦だと思いますし、野口さん自身は2005年のリターン・トゥ・フライトでも、やはりスペースシャトルの再開ミッションということで、大きな挑戦をされたと思っております。こういった挑戦、ある意味、リスクがあるものに対して、怖さというのはないんでしょうか。そしてなぜ、こういった挑戦を野口さんは続けられているのか教えてください。 野口:ありがとうございます。そうですね。宇宙飛行そのものが挑戦の歴史だと思いますし、その新しい挑戦の中から新しい可能性を見つけて、そこから新しい可能性、発展ですよね。そこにつなげていきたいと。今回のミッションの、日本で、挑戦をやめない生き物を人間という、みたいなキャッチフレーズも付けていただいてますけども、やはり、今までできなかったことを今日挑戦すると、そういうことの繰り返しで、人間は大きくなっていくと思いますし、そういうことがあしたへの新しい希望になればいいなと、そういう気持ちでやっております。 毎日新聞:ありがとうございます。怖くはないですか。 野口:もちろん怖さというか、挑戦することに対する失敗したときのリスクというのは当然あると思うんですけども、やはり挑戦することで得られる成長っていうんですかね、ベネフィットのほうが、それに挑戦することの恐れよりも上回っているというところが、やっぱり挑戦し続けるキーになるんじゃないかなと思います。 毎日新聞:ありがとうございます。成功を祈ってます。 野口:ありがとうございます。 司会:続きましてニッポン放送の畑中さん、よろしくお願いします。
「クルードラゴン」の乗り心地、宇宙服の着心地は
ニッポン放送:ニッポン放送、畑中と申しますが、聞こえておりますでしょうか。 野口:はい、聞こえております。こんにちは。 ニッポン放送:こんにちは、よろしくお願いします。 野口:よろしくお願いします。 ニッポン放送:野口さんはTwitterで「クルードラゴン」の座席、それから宇宙服の紹介もされておりますが、シミュレーションもされているかと思うんですけれども、あらためて、その座り心地といいますか、着心地、お願いできますでしょうか。「ソユーズ」では座席の型を石膏で取るみたいなことを聞いたことがありますけれども、そういったことの違いも含めてお話しいただければと思います。 野口:はい、ありがとうございます。ちょうどYouTubeのほうで、連続シリーズで解説させていただいていますけども、宇宙服と宇宙船の座席っていうのは一心同体っていうんですかね、2つ1組となって宇宙飛行士の体を守ってくれるというのが一番大事なところで。それに関しては「ソユーズ」もソコル宇宙服と座席、今回のSpaceXもスターマンという名前付いてますけど、SpaceXの宇宙服と座席っていうのも本当に一体となって、われわれを守ってくれてるなと思います。 「ソユーズ」の場合には採寸の仕方が石膏の中に入るっていう、ものすごいレトロなやり方なので、それはそれで特徴的ですけど、石膏取りしなくても正確に寸法を採って、オーダーメードで宇宙服を作ってもらって、それにしっかり合うように座席を作っていくという意味では、SpaceXも同じような考え方でやってると思いますし、実際のところ、非常に快適な座席に仕上がってるなと思います。 ニッポン放送:ありがとうございました。ごめんなさい、質問が重複しておりますので、次のチャットは飛ばしてください。ありがとうございます。 野口:はい、分かりました。ありがとうございます。 司会:はい、ありがとうございました。続きまして福井新聞の藤野さん、お願いします。