消防士の友人が「出動したら700円支給される」と言っていました。兄が勤めている消防署では「1回300円」だそうですが、地域によって異なるのでしょうか?
消防士の平均年収は約640万円
複数の手当が設けられている消防士ですが、最終的な収入が気になった人もいるでしょう。 総務省の「令和5年 地方公務員給与の実態」によれば、消防職の「給料月額」は平均30万4233円、特殊勤務手当を含む「諸手当月額」は平均10万991円です。総額は40万5224円で、年額にすると486万2688円となります。これに、期末手当と勤勉手当の平均年額152万251円を加えた平均年収は、638万2939円です。 また、寒冷積雪の厳しい地域の職員には、上記に加えて平均8万3752円の「寒冷地手当」が支給されます。 なお、全一般職員の平均年収を同様の方法で計算すると、値は641万6047円です。よって、消防士の平均年収は、全一般職員の平均を下回っていることが分かります。
出動手当を含む特殊勤務手当には地域差がある
出動手当を含む特殊勤務手当には、金額、支給方法などに地域差があります。例えば出動手当は、東京都は1回あたり最大700円、1時間あたり最大900円、1日あたり最大5500円の3パターンで支給されますが、神奈川県横須賀市の災害出動手当は1回あたり300円です。 なお、総務省の調査によれば、消防職の特殊勤務手当の全国平均月額は7898円となっています。これに住居手当や通勤手当などを加えると、諸手当の合計は月平均10万991円となります。 ただし、消防士の平均年収は638万2939円であり、全一般職員の641万6047円を下回ります。 出典 東京都例規集 東京消防庁職員の特殊勤務手当に関する条例 横須賀市 消防吏員特殊勤務手当支給条例 総務省 令和5年 地方公務員給与の実態 第2 統計表[附帯調査関係] 諸手当関係 第13表 団体区分別,職種別職員の平均給与月額及び平均諸手当額(371、372ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部