縁起物の正しい捨て方とは……家庭ゴミと一緒に捨てたらバチが当たる?「お焚き上げ」は必要?
お守り、お札、おみくじ、正月飾り、破魔矢、だるま、干支(えと)の飾り物などを処分したいとき、ゴミに出してもいいのでしょうか? お焚き上げとは何か、種類別の処分方法、ゴミに出す際の注意点などを説明します。 【画像】お正月に初詣&人気スポットはどこ?
◆お焚き上げとは
お焚き上げとは、神仏に関係あるもの、大切にしてきたものを手放す際に、感謝を込めて神社や寺で供養・焼却することをいいます。また、1月15日頃に行われる左義長(どんど焼き)でもお焚き上げが行われます。
◆縁起物の処分方法、ゴミに出したらバチが当たる?
原則として、社寺(神社やお寺)で授かったものは社寺に返納して、お焚き上げをしてもらいます。ゴミとして出してもバチはあたりませんが、適切な方法で出しましょう。 縁起物といっても多岐にわたり、その種類はさまざまなので、ものによって処分方法が異なります。 【種類別の処分方法】 ・お守り・お札 ・破魔矢 ・おみくじ ・正月飾り ・だるま ・干支の置物・飾り物 ・ゴミとして出す方法
◆お守り・お札
お守りやお札には神仏の力が宿っているので、授かった社寺に返納します。境内に設置されている「納札所」「古札納所」などに返納すれば、後日お焚き上げされます。 授かった社寺へ返納することが難しい場合には、神社で授かったものは神社へ、お寺で授かったものはお寺へ。できれば同じ宗派に返納します。 基本的には「1年間」を目処に返納しますが、「願いがかなったとき」「役目を終えたとき」に返納するものもあります。
◆破魔矢
破魔矢はその年のお守りなので、翌年には授与された社寺にお返しし、お焚き上げをしてもらいます。古いお守りなどを納める「納札所」「古札納所」などに返納しましょう。 授与された社寺に納められない場合、ほかの社寺でも構いませんが、神社のものは神社へ、お寺のものはお寺へ納めるようにしましょう。
◆おみくじ
引いたおみくじをその場で結ぶか、持ち帰るかについては、社寺によってさまざまな見解があります。 持ち帰った場合でも、最終的には神や仏と縁を結ぶため境内に結んだり、「納札所」「古札納所」に納めるのが基本です。「おみくじ結び所」が指定されている場合には、必ず指定された場所へ結んでください。 必ずしもおみくじを引いた社寺でなくとも構いませんが、神社のものは神社へ、お寺のものはお寺に納めるようにします。