AIで「もう一人の自分」が仕事を代行 生産性2倍以上を実現した企業が予測 2030年の働き方
労働生産性は2倍以上、AIクローンの稼働に応じて社員に給料を支払う
オルツでは2023年10月からAIクローンとの協働を開始。徐々にAIに代替する業務が増えていき、2024年6月以降は人間よりもAIの総労働時間が上回るようになった。2023年12月からは、AIの稼働状況に応じて各社員に給料を追加支給する世界初の取り組み(同社調べ)も始めている。
┌────────── 1つの対話を10分と試算してAIの対話回数を時間に変換した上で、正社員に給料を追加支給しています。部署や職責により、AIの使用頻度が多い・少ないの差はあり、私のようなコンサルタント業務や広報担当者は社内外コミュニケーションにおけるAIの稼働が増えることはあります。一方で、人間同士なら避けがちな部署間をまたいだ交流が活発化する傾向もあります (小村氏) └──────────
AIに完全に仕事を丸投げできるわけではないので、AIの働きを人間が監視する必要はあるが、上述の 通り、必要に応じて修正やアップデートをすることでAIはどんどん賢くなり、狙い通りに対応できることが増えていく 。 独自の価値を持つ一人ひとりを再現す ることで、不足する労働人口を補完するだけでなく、人間の創造性を喚起し、独自の価値を最大化する。それがオルツが目指す2030年の姿だ。 ┌────────── 当社では2030年までに5000万人のAIクローンの生成を目指しています。一見難しい目標に思えるかもしれませんが、一人のAIをコピーしてフレンドリーにしたり、ビジネスライクにしたり、違った個性を持たせて派生させることも可能です。 また、ビジュアルや音声などを再現したAIだけでなく、個人の思考を再現したAIを生成することもできます。日頃の好みをリアルタイムに学習して、自身のニーズにマッチしたファッションアイテムや日用品の購入を推薦するなどの利用方法も可能です。他人からの推薦では購買意欲が湧かなくても、自分自身のAIに推薦されたら『欲しい』と思うことがあるのではないかと考えています(小村氏) └──────────