欧米経済、コロナ禍から復調気配 小売・娯楽施設への移動が増加
米国南部の州ではレストラン予約持ち直す
また人々の消費をリアルタイムデータでつかむためには、レストラン予約サイトの高頻度データも有効です(カバレッジは欧米中心)。レストラン予約の米オープンテーブルによれば、同サイトを経由した米国のレストラン予約件数は、外出制限の解除が進む南部のアリゾナ州、テキサス州、ジョージア州、サウスカロライナ州などで前年比▲60~50%程度まで下落幅が縮小しています。ニューヨーク州やイリノイ州(シカゴを含む)などでは前年比▲100%(≒0件)が続き、カリフォルニア州も▲95%とほぼ休業状態にありますが、米国全体でみれば、非常に緩慢ながら持ち直しが見て取れます。 今後、NYやロサンゼルスといった大都市で経済活動が再開されていく過程では、その回復力を推し測ることができます。言わずもがな、米国経済は日本経済に非常に大きなインパクトを与えるため、その動向をいち早く察知することが重要です。なお、本稿で紹介したデータは、誰でも無料でデータをダウンロード可能で、日本の状況をより詳細に把握することもできます。
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