バンライフで生活費はいくらかかる?キャンピングカーでヨーロッパを旅する夫婦の費用を公開
キャンピングカー旅でかかる1カ月の生活費の内訳
キャンピングカー生活での細かい内訳を紹介します。訪問する国や季節によって月々の金額に少し変動はありますが、今回紹介するのは、オーストリア(数日)とドイツで滞在した6月の1カ月分の生活費です。 1.食材費 375ユーロ(約65,000円) 旅するなかで一番費用がかかるのが食費です。なるべく費用を抑えるためにも現地の安いスーパーを利用したり、毎日キャンピングカーでの自炊生活をしています。車中泊は生活習慣が乱れやすいので、免疫を高めるためにもお肉だけでなく野菜やサラダ、果物など栄養とビタミンをバランス良く摂り入れるようにしています。地域の食材や特産品を使った調理をするのもバンライフならではの楽しみです。 2.外食費 78ユーロ(約13,000円) これはレストランやカフェ、軽食などの費用です。ヨーロッパでは外食が結構高いので控えていますが、月に1~2回はちょっと贅沢して、その地域の名物料理や各国のグルメを味わうためにもレストランへ行くようにしています。 3.燃料代 98ユーロ(約17,000円) 私たちの車はディーゼルエンジンで、旅のスタイルはゆっくりで長距離移動もあまりしないため、燃料費はそこまでかかりません。給油は月に1~2回ペース。高速道路や大都市など、ガソリンスタンドの立地によって大幅に料金の違いがあるので、割安なガソリンスタンドを事前にネットで調べてから給油するようにしています。 4.水・電気代キャンピングカー専用の施設 5.60ユーロ(約900円) ヨーロッパでは、キャンピングカーの給水や排水処理ができる無料のRVパークや駐車場などの施設が豊富にあるので、基本的に水道代はタダで済むことが多いです。ドイツでは100L=1ユーロ(約174円)と有料なことが多いのですが、なるべく無料の場所を利用するようにしています。 電気代は、ソーラーパネルとサブバッテリーがあり、太陽からの再生可能エネルギーを利用しているので月々タダです。 5.ガス代 29ユーロ(約5,000円) ガスは、調理用のガスコンロ、冷蔵庫、シャワーのお湯を沸かすボイラー、暖房に使うため、キャンピングカーには必需品です。季節にもよりますが、10kgのガスボンベをだいたい月1回ペースで交換します。冬場はガス暖房を頻繁に使用するので20日ほどで交換が必要になります。ガスボンベはガソリンスタンド、もしくはガス専門業者で交換、補給ができます。 6.施設使用料(RVパーク、オートキャンプ場) 28ユーロ(約4,800円) 宿泊費は、無料のRVパークやキャンピングカー駐車場を利用するのでタダで済む月が多いですが、この月は有料の施設を2回利用しました。オーストリアは車中泊禁止スポットが多いので18ユーロ(約3,000円)のRVパークで1泊と、10ユーロ(約1,700円)のドイツの農園キャンプ場で1泊し、それ以外はすべて無料の場所で車中泊しました。 7.通信費(インターネット) 59ユーロ(約10,000円) インターネットは、仕事でも使うので、高速かつ大容量のサービスが必須になります。私たちが利用しているのはイーロン・マスク氏の「スペースX社」が提供している「スターリンク(Starlink)」という衛星インターネットサービスです。 光回線や携帯会社の電波ではなく、宇宙の衛星から直接電波をキャッチするので、空が開けた場所であれば、山間部など光回線やスマホの電波が届かない地域でも高速インターネットが使えるのです。 海外のバンライファーのなかでじわじわと需要が高まり、2022年に日本でもサービスが開始され注目を集めています。初期費用のアンテナ代は少しかかりますが、月々1万円でどこでも好きな場所で高速インターネットに接続でき、仕事もサクサクはかどるのでとても便利です。 ※料金は2024年7月現在のものです 8.消耗品費(日用品、衛生品など) 32.25ユーロ(約5,500円) こちらは、トイレットペーパーやシャンプーなどの消耗品などにかかった費用です。 9.高速道路代 11.50ユーロ(約2,000円) 普段は有料高速道路は使わず下道だけで移動しています。オーストリアの高速道路では、通行料金を支払いフロントガラスにその証明ステッカーを貼る必要があったので、10日間有効の11.50ユーロの証明ステッカーを購入しました。 10.洗濯代 16ユーロ(約2,700円) 月2回ほど、コインランドリーでまとめて洗濯しています。大きいキャンピングカーが駐車できるコインランドリーを見つけるのはなかなか難しく、国や地域で料金が高かったり安かったりするので結構大変な作業です。 下着やTシャツなど薄手のものは手洗いし、車内に干したり、外に干せるときは外干しするなどして洗濯代を節約しています。 11.観光費 0円 観光は、なるべくお金をかけずに楽しめるアクティビティを中心にしています。ハイキングや山登りなど、自然のなかでのアクティビティが好きなので、運動も兼ねて月3~4回はするようにしています。その他、街を散策して、各国の美しい街並みや建物、文化など、地域ごとの違いを発見しながらタダで観光を楽しんでいます。 ※ほかにも税金・年金・保険などがかかりますが、内訳には含んでいません