【スパイス市場2021】内食化で家庭用は安定成長へ チューブタイプのバラエティー化に注目
スパイス市場は3月までで、家庭用は内食化傾向や外食控えが追い風となり、洋風スパイス、チューブ、液体スパイスなど各ジャンルが前年比2桁増と好調に推移した。4月以降は前年の反動が見られるものの、一昨年を上回って推移し今後も長期的な成長が見込まれる。業務・加工用は、外食向けなどが苦戦したが、最終製品が家庭用となる加工用は伸長したことで、全体としてはほぼ前年並みを維持した形だ。好調といえるスパイス市場だが、コショウをはじめとした原料価格は上昇気配にある。産地の栽培面積減少に加え、コロナ禍での収穫労働力確保への不安や天候不順による不作などさまざまな要因が重なり、原料価格の今後は不透明だ。原料価格の上昇が今後も続くと、各メーカーは価格対応を迫られることもありそうだ。
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日本食糧新聞社