「年金」の支給額は、受取期間が迫った今からでも増やすことができる!?正しい知識で漠然とした不安を解消!
年金への不安をそれぞれのライフスタイルに合わせて解消
健康、介護、住まい、資産など。多くの人が老後のさまざまな局面に対して不安を抱えていると思いますが、なかでも漠然としているがために余計に不安が膨らんでしまうものとして「年金」があると思います。 もちろん、年金の仕組みをしっかり学んだり、「ねんきん定期便」をきちんとチェックしたり、ファイナンシャルプランナーに依頼したりすれば正確な支給額を算出できるでしょうが、目先の仕事や家事、子育てなどで忙しい現役世代はなにかと後回しにしがちですよね。 でも、受けとるとなったときに支給額が想定より低かったら……と考えると、身がすくんでしまうのではないでしょうか。そういった恐怖に駆られてしまう人に読んでいただきたいのが、『年金格差はこうして起こる!? 女性のための老齢年金と遺族年金』という本です。初心者を想定して書かれている本書は、マンガやイラストが満載で、年金の基礎知識やライフスタイル別の支給額および対処法、さらには支給額を増やす方法などをわかりやすく学ぶことができます。 特に、働いていたり、専業主婦だったり、配偶者を先に亡くしたり……とライフスタイルが多様になりがちな女性の年金に対するさまざまな不安に応えてくれるのは嬉しい限り。そんな本書から、年金の「基礎知識」と「将来の支給額を増やす方法」について触れた部分をご紹介します!
【年金の基礎知識(1)】国が運営する公的年金には、3つの種類がある
年金とは、自分や家族の加齢や障害、死亡などのリスクに備え、社会全体で支え合うしくみです。国が運営する公的年金には、大きく「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」の2つがあります。 さらに、それぞれの年金には、高齢になったときに支給される老齢年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)、障害を負ったときに支給される障害年金(障害基礎年金・障害厚生年金)、生計を支える家族が亡くなったときに支給される遺族年金(遺族基礎年金・遺族厚生年金)という3種類の年金があり、異なる2つ以上の年金を受けとる資格が生じたときは、原則としていずれか1つの年金を選択することになります。 公的年金の加入者(被保険者)は、次の3種類に分かれます。 (1) 第1号被保険者(自営業者、農業従事者、学生、無職など) (2) 第2号被保険者(会社員、公務員など) (3) 第3号被保険者(第2号被保険者に扶養されている配偶者)