新庄監督、勝負の3年目は"普通"になること!? 補強に積極的な日本ハムが"パ の主役"になる
昨季は2年連続でパ・リーグ最下位に沈んだものの、投打共に若手が急成長した北海道日本ハムファイターズ。積極的な補強でオフから話題を振りまく新庄体制3年目の今季、いよいよ逆襲なるか!? 【写真】MLB通算108本塁打を誇る怪力スラッガー、レイエス ■エスコン移転効果で異例の大補強 キャンプインが迫るプロ野球。今オフ、12球団で特に選手補強に積極的だったのが2年連続最下位、5年連続Bクラスの北海道日本ハムファイターズだ。エース上沢直之のポスティング移籍こそあったものの、FA戦線では加藤貴之が残留し、6球団による争奪戦の末、山﨑福也(さちや)を獲得。 さらに、新たに6人もの外国人選手と契約し、勝負の3年目に挑む新庄剛志監督を全面バックアップしようという球団の意気込みが感じられる。なぜ、今オフの日本ハムはここまで積極的になれたのか? 「新球場『エスコンフィールド北海道』への移転効果が早速出ました。札幌ドーム時代は経営が厳しく、選手は出ていく一方の"売る側"のチームでしたが、エスコンと周辺施設の『北海道ボールパークFビレッジ』の昨年の予想営業利益は26億円に。 その金額をしっかり補強に回せるようになりました。日本ハムのこの姿勢は来年以降も続いていくでしょう」 こう語るのは本誌おなじみの野球評論家・お股ニキ氏だ。では、その補強は「チーム成績」に結びつくのか。新加入選手たちの特徴と共に解説していただこう。まずは背番号18を背負い、エースとして期待される山﨑福也について。 「ここ数年で、軽く投げてピュッと来るフォーシーム、チェンジアップとフォークの投げ分けができるようになり、完成度が上がりました。あと数年は全盛期が続きそうです」 外国人ではMLB球団のオファーを断り、3年ぶりに日本ハムに復帰するドリュー・バーヘイゲンが注目株だ。 「昨季はカージナルスの中継ぎとして60試合に登板して5勝1敗、防御率3.98。ただ、日本ハムでは前回所属時と同じく先発を務めるようです。以前は縦スライダーが武器でしたが、スイーパーも多く投球するように。日本人打者に通用するか注目です」 身長198㎝のバーヘイゲン同様、196㎝の長身右腕として注目なのが28歳とまだ若いパトリック・マーフィー。そして、190㎝、117㎏の巨漢アニュラス・ザバラと、ふたりのパワー系投手が加わった。 「マーフィーはハードカッターを武器に追加し、先発かリリーフか見極めながら起用することになりそう。ザバラは藤浪晋太郎をもう少し丸っこくした感じで最速162キロ。制球とクイックに難があるようで、我慢強く見守れるかどうか。日本流フォークを習得すれば、徐々にリリーフでの起用が増えていきそうです」