「僕がレッドブルにどれだけ優しくできるか」F1角田裕毅の"モチベ"に火がついた2005年…移籍先をかけた戦いになる
2025年の角田裕毅(24)は、自身5年目のF1シーズンを戦うだけでなく、2026年にF1に残留するための生き残りをかけた戦いのシーズンとなるだろう。 角田が所属するRBは2024年の6月上旬に角田との契約延長を発表した。ただし、その契約期間は1年。つまり、角田の2026年のシートはまだ確定されていない。 角田に残された道として、最初のオプションとなるのはレッドブルだろう。レッドブルは12月中旬にセルジオ・ペレスとの契約を解除して、その代わりにリアム・ローソンを迎え入れたことを発表。一度は閉ざされたレッドブル昇格への道だが、その道は完全に閉ざされたわけではない。 【画像】「驚くほど速い!」F2000Tで総合優勝した“女子高生レーサー”野田樹潤
レッドブルにはこれまで多くのドライバーが在籍してきたが、フルシーズンを戦ったことがない若手を起用したことは、レッドブルがF1に参戦した2005年から数年間の黎明期を除けば、経験がないからだ。RBでレースした終盤6戦の予選で角田に0勝6敗だったローソンが、レッドブルでいきなりフェルスタッペンと同等の走りをするとは考えにくい。 もし、ローソンが2024年のペレスよりもひどかった場合、レッドブルは姉妹チームであるRBのドライバーとトレードすることだろう。そのとき、選ばれるのは角田か、2025年にF1にデビューするアイザック・ハジャーとなる。そのとき、重要になるのが2025年の成績だ。角田がレッドブルに選ばれるためには、ハジャーに予選とレースで負けるわけにはいかない。 問題はローソンがペレス以上の走りを披露して、角田がレッドブルのシートを2026年以降に獲得するチャンスがなくなった場合だ。その場合、角田の最初の可能性は所属するRBとの契約を更新することだ。 しかし、この可能性はレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表の言葉によって、暗にに否定された。ホーナー代表はローソン起用を決めた後にヨーロッパのメディアに対して、「ユウキを5年以上もサポートチームに預けたままにしておくことはできない」と語っていたからだ。 レッドブルにとってRBはレッドブル・ファミリーが育成している若手ドライバーに経験を積ませ、いつの日かレッドブルに移籍させるために育成ドライバーを預けておくチーム。ローソンを選んだ時点で、角田はレッドブルでレースするに値しないと烙印を押されたも同然の存在。そのドライバーをレッドブルがRBに在籍させておくわけにはいかないからだ。 現在、F1以外でレッドブルが育成しているドライバーは15名もおり、F1のシートを虎視眈々と狙っている。その中には2024年のFIA F3選手権のイギリス大会で史上初のダブル優勝(スプリントレース&フィーチャーレース)を果たしたアーヴィッド・リンドブラッドもいる。現在17歳のリンドブラッドは2025年に、F1直下のFIA F2に参戦することが決定しており、その成績いかんで2026年にもF1へデビューするのではないかと言われている有望株。そうなれば、ホーナー代表の発言から角田が弾き出される可能性は十分考えられる。
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