聞こえにくいと思ったら早めの補聴器が正解!【40代から増える「耳鳴り・難聴」に要注意! ⑨】
◆世界最小クラスのコンパクトサイズで目立たない 軽くて快適なつけ心地。超小型なので装着が目立たないのがうれしい。騒がしい環境でも会話が聞き取りやすく、聞き逃しがちな話し出しや子音も正確に再現。Signia Silk Charge&Go IX 1IX/補聴器専門店ブルーム
補助金が出る自治体も!
「補聴器は片耳1台単位で販売していますが、聞こえにくいのが片耳だけだとしても、両耳つけるのが理想です。そのほうが音の方向や距離感などがつかみやすいからです」 そこで問題になるのは、その価格だ。 「確かに、1台の価格の相場が20万~40万円以上と高額で、保険もきかないので躊躇してしまうかもしれません。しかし、症状が該当して、補聴器相談医の資格を持つ医師の作成した補聴器適用の診療情報提供書と領収書があれば、医療費控除が受けられます。自治体によっては助成金が出るところもあるので、各自治体のホームページを確認してみてください」 格安の値段につられたり、販売員の売る圧力に押し切られたりして、自分に合わないものを買うことだけは避けたいもの。難聴は生活の質にかかわってくる大切な問題だ。助成金制度などを上手に活用して、早い時期から自分に合う補聴器を使うことをおすすめする。
【教えてくれたのは】 石井正則さん 耳鼻咽喉科医・医学博士。JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。東京慈恵会医科大学大学院卒業とともに、米国ヒューストン・ベイラー医科大学耳鼻咽喉科へ留学。帰国後、東京慈恵会医科大学附属病院耳鼻咽喉科医長、同大学准教授を経て現職。岐阜大学臨床教授を併任。専門は耳鳴り、めまい、難聴、宇宙酔い。日本耳鼻咽喉科学会代議員、宇宙航空研究開発機構(JAXA)・宇宙医学審査会委員。ヨギー・インスティテュート認定インストラクターであり、ヨガのポーズと呼吸の応用で、耳鳴りやめまいの軽減法を提唱している。著書に『70歳から難聴・耳鳴り・認知症を防ぐ対処法』(さくら舎)など多数。 写真/補聴器専門店ブルーム 取材・原文/山村浩子