レオパレスが施工不良問題で中間報告(全文4)後手に回ったという認識
前社長の関与が分からなかった内部調査のあり方をどう思うか
NHK:NHKの中野といいます。主に1点あるんですが、内部調査で前社長の関与が分からなかったっていうことで、内部調査の在り方っていうか、前社長がどうしたのかっていうのは重要なポイントだと思うんですが、それが内部調査で分からなかったっていう内部調査の在り方については、今、どういうふうにお考えでしょうか。 山口:そこについてはコンプライアンス統括部のほうで今後、調査をしていくという方向で考えておったんですけれども、これまでにおいては個別のインタビュー、その他、客観的な資料についてもそろえ始めていたということでございまして、原因については、基本的には現場のほうから原因についてはこうだろうということについて、また別の方向で整理をしていたという状況でございました。インタビューの結果、こういう事実というか具体的な原因について判明してきたということで、ちょっとわれわれといたしましては早く着手していなきゃいけないのが、ちょっと後手に回ったという認識でおります。 NHK:それは、原因については、内部調査の段階では対象外にしていたから、分からなかったのはそういうことだっていう。 山口:そういう、2月の7日のリリースでもしておりましたけども、今後、原因究明、真の原因究明ですが、それについてはこれから取り掛かるということを考えておりました。今までにつきましては、個別の不備についての原因ということでの究明については社内でも行っておりましたけれども、真の原因ということについては調査委員会、外部調査委員会に委ねるということに現状なっております。 NHK:現状は調査委員会ですけれども、当時、外部の調査委員会を立てるかどうかも検討中だということで、そういう段階で、本当に原因はなんなのかっていうことを知ることが重要だと思うので、そこを切り離してまったく聞かなかったって、そういうことですか。それを、その重要性があれば聞いてもいいような感じがするんですけど、今のお話だと、その部分はその当時は聞く対象にしていなかったので後手に回ったという理解でよろしいですか。 山口:先ほど申し上げましたけれども、個別の不備、個別の建築基準違反についての原因については各事業部、現場のほうで検証した結果を検証していたということでございました。今後、インタビュー等によって真相を明らかにするという流れの中で、その件については外部の調査委員会に委ねているというのが今の現状でございます。 NHK:この問題がどれだけ広いかを知る上には根っこの原因が重要だと思うんですが、それをその当時、調べなかったということを、今はどうお考えですか。適切だとお思いなのか、当時の内部調査のやり方が。それとももっとやりようがあったとお思いなのか、どっちでしょうか。 山口:今回の外部調査につきましても社内ではいろいろ検討をさせていただいておりまして、現状は調査あるいは不備是正を優先させるという流れの中で、2月の7日にもリリースさせていただきましたとおり、さらなる不備が出てきているという流れの中で調査を先行させて、そういった不備については全て洗い出すという方向を取らざるを得なかったということについては、申し訳ありませんけれどもご理解いただきたいと思っております。 NHK:そうするとお答えとしては、当時としては適切だったというご認識だと、現在でも、という理解でよろしいですか。 蘆田:あくまで当初からそういう商品ではなく、商品を販売開始してから仕様変更を行って、行った際の手続きが十分じゃなかったと、大臣認定を取っていなかったとか図面が齟齬があったというところが今回の問題の根底だと思ってございますので、資材の変更に至った過程、至った経緯うんぬんよりも、資材変更するに決めてからその後の手続きはどうだったのか、どうあるべきだったのかっていうところが今回の社内の調査で行っているところでございます。 NHK:分かりました。もう1点だけ。先ほどから質問があって、そこの中身は外部調査委員会のことなので分からないというようなご回答が幾つかありましたけれども、この手の外部調査があったときの記者会見は、調査委員会とそれを依頼した会社とが同席して会見をやる場合もありますし、別個にやる場合もありますし、いずれにしても、今日も外部調査委員会の報告書についてのご説明だと思いますので、外部調査委員会が会見をされる予定がないのはなぜなのかということをお教えください。 山口:今回の報告書につきましては表題にもございますように、外部調査委員会による調査の状況についてということでございます。通常は中間報告ということになりますと、ほぼ原因究明についての調査が終了した段階で報告するということになりますけれども、今回については調査の状況をまず、そこまで、原因究明には至ってないけれども、現状についての調査の状況についての報告ということで、まだ調査については続行されておりますので、現状、記者会見等をする状況にはないということを聞いております。 NHK:そうすると、5月に予定されている最終報告のときには当然、そちらも会見はされるっていう見通しだという理解でよろしいでしょうか。 山口:それにつきましては会社のほうで判断することではございませんので、またご案内させていただきます。 NHK:分かりました。 司会:では端の方。