チャーター機トラブルで森保J欧州組11人の合流遅れる…調整1日のぶっつけ本番で大量得点必要のベトナム戦は大丈夫なのか?
負傷など予期せぬアクシデントに対して迅速に対応するために、5人ものフィールドプレーヤーがベンチから外れる状況を承知の上で選択肢を増やした。そこにはまさかの苦杯をなめさせられた、オマーンとの初戦で得た教訓も込められているはずだ。 コンディションの違いを抱えながらもヨーロッパから順次帰国した主力組を、森保監督はチーム内の序列通りに先発として送り出した。果たして、日本は攻守ともに精彩を欠いたまま終了間際に決勝点を献上し、0-1で敗れてしまった。 4試合を終えて2勝2敗と出遅れ、サウジアラビア、オーストラリア、オマーンに次ぐグループBの4位にあえぐ理由を探れば、選手個々のコンディションよりもそれまでの戦い方と序列を優先させたオマーン戦のつまずきに行き着く。 だからこそ、予期せぬ遅延トラブルに見舞われても、同じ轍を踏むような事態は絶対に許されない。連勝での勝ち点6奪取はマストで、その上で今後の得失点差を考えれば最下位のベトナムから可能な限りゴールを奪い、オマーンには総力戦で借りを返す。7大会連続7度目のワールドカップ出場へ。森保ジャパンが再び正念場を迎える。 (文責・藤江直人/スポーツライター)