チャーター機トラブルで森保J欧州組11人の合流遅れる…調整1日のぶっつけ本番で大量得点必要のベトナム戦は大丈夫なのか?
しかし、現地時間の日曜日にリーグ戦があったヨーロッパ組は、日本を経由してもベトナムへの移動手段がない。JFAはベトナム政府などと交渉した上でオランダ発のチャーター便を手配し、11人は予定通りにアムステルダムを飛び立ったはずだった。 11人には吉田や冨安、古橋にGK川島永嗣(38・ストラスブール)、DF板倉滉(24・シャルケ)、MF原口元気(30・ウニオン・ベルリン)、伊東純也(28・ヘンク)、南野拓実(26・リバプール)、守田英正(26・サンタ・クララ)、鎌田大地(25・アイントラハト・フランクフルト)に追加招集の堂安律(23・PSVアイントホーフェン)が名を連ねる。 このうち終了間際のオウンゴールで勝利し、首の皮一枚でワールドカップ出場への可能性を繋ぎ止めたオーストラリア戦で先発した選手が吉田、冨安、守田、伊東、そして南野の5人を数え、セルティックで大ブレーク中の古橋も途中出場した。 本番会場のミーディンナショナルスタジアムで10日に行われる公式練習には、11人を含めた28人全員が参加できる見通しになっている。しかし、後着組のベトナム戦への出場は現実的には難しいと言わざるをえない。コンディションが上がらない状態で強度の高い実戦へ臨めば、負傷など不慮のアクシデントに見舞われかねないからだ。 となれば、8日までにベトナム入りした17人から先発を選ぶ作業が求められる。 守備陣はゴールキーパーの権田修一(32・清水エスパルス)は変わらないものの、右サイドバックの酒井宏樹(31・浦和レッズ)が右足を痛め、7日の鹿島アントラーズ戦を欠場した状況を踏まえれば、最終ラインの顔ぶれは大きく変わる可能性が出てくる。 移動距離などを踏まえたコンディションを考慮すれば、右から山根視来(27・川崎フロンターレ)、谷口彰悟(30・川崎)、中山雄太(24・ズヴォレ)に続いて、左サイドバックには長友か、もしくは初招集の旗手怜央(23・川崎)が入るだろう。 オーストラリア戦で採用し、いい流れを生んだ[4-3-3]を継続するならば、アンカーに遠藤が、左右のインサイドハーフには田中と柴崎岳(29・レガネス)が、左右のウイングには三笘と浅野拓磨(27・ボーフム)がそれぞれ名を連ねる。 そして3トップの真ん中には7日にベトナム入りした大迫と前田大然(24・横浜F・マリノス)、8日に入った上田綺世(23・鹿島)から状態のいい選手をチョイスする。故障明けの大迫が神戸でも先発フル出場していない状況を考えれば、6日のFC東京戦でハットトリックを達成した、得点ランクトップの前田が有力になってくる。 これまではベンチ外となるフィールドプレーヤーが出ないように、森保監督は3人のゴールキーパーを含めてベンチ入りの上限となる23人を招集してきた。一転して今回は27人を招集し、さらに堂安も追加した。その意図をこう語っている。 「ベトナム、オマーンとともにアウェイで戦うなかで、コロナ禍で選手の入れ替えが難しいということも踏まえて多めに招集させてもらった」