「厳しい時こそ、人の逆を」逆境を超えた杉原杏璃、“億り人”の今
グラビアアイドルから投資家へと転身。株式投資・不動産投資に加えて会社も経営し、今や資産数億円と言われる「億り人」、杉原杏璃。23歳で株をはじめ、29歳で実家にキャッシュで新築一軒家を建てた。「家にいる時間が増えたコロナ禍の今こそ、株をはじめるチャンス」とほほ笑む美しきミリオネアは、いかにして成功を掴んだのか。(取材・文:山野井春絵/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル特集 編集部)
杉原杏璃、もうすぐ40歳。この人が、噂のグラドル出身「億り人」か。 株式投資で成功し、会社経営も波に乗っている。最近は不動産投資にも熱心で、セミナーやイベントなどに引っ張りだこ。財テクYouTuberとして注目度も急上昇だ。 芸能界ならではの人脈で、株のプロから手取り足取り伝授されたんでしょ、そんなふうに考える人もいるだろう。ところが、杉原自身も数々の著書で述べている通り、完全なる「独学」だというから驚きだ。 「株のハウツー本を、一冊だけ買いました。それだけですね。若かったし、楽観的すぎたんだと思います。でも株ってシンプルで、上がったら売る、それだけなんですよ」 サバサバと、ムダなく明快に話す。さすが今をときめく投資家、という印象だ。昔から先を読む力があったのかと問うと、笑って否定した。
「人生のプランなんて、何も。若いころは不安の連続でした。この先仕事がなくなったらどうしよう、いつまでも水着で出ていられないし……と。次から次へと種をまいておかないと気が済まず、少しずつ出てきた芽を今、刈り取っているという感じです」
なかなか売れなかった
10代で味わった挫折が今につながっている、と杉原は言う。 出身は、広島県福山市。東京に憧れるカントリーガールは、高校生のころ偶然スカウトされて芸能界入りした。 「渋谷の109に行ってみたい。そんなミーハー心だけで、特に目標もなく、上京すれば売れるだろう、と。でも全然売れなくて。今考えてみれば、努力もしてなかったし、当然ですけど(笑)。19歳で上京して、そこからは一人暮らし。オーディションがランダムに入るので、アルバイトもできなくて、それまで貯めていたお金を少しずつ切り崩しながら生活していました」 人見知りで、一匹狼タイプ。東京ではほとんど友人も作らなかった。 孤独と向き合いながら、オーディションを受け続ける日々。なんとかしなければ……そう思って目をつけたのが、株式投資だった。 「はじめたのは上京して4年が経った頃で、貯金が底をつく寸前(笑)ちょうどその頃、ネット証券の走りでした。ガラケー1台でもできるというので、安易な気持ちで。もっと早くやっておけばよかった、とは思いますね」