「タケのゴールすごかったね」スペインの少年興奮も…日本代表で躍動・久保建英と低調ソシエダの葛藤「主将をなだめてインタビュー」カメラマンは見た
約2週間の代表ウィークが明け、ラ・リーガのある日常が戻ってくる。 【写真】久保“怒りのゴラッソ”に「すごかったね…」少年ファンがカワイイ。怒りのキャプテンを制してインタビュー対応する男気などスペインで闘うタケを全部見る
「ヤマルが酷使」スペイン代表とバルサの微妙な関係
国内の地域間における民族意識が強いスペインでは、バルセロナのあるカタルーニャなど地域によっては、「代表戦なんて見ないよ、早くリーグ戦を見たい」などと言いのけるサッカーファンは多い。 たとえちょっと意地悪に、「ユーロも優勝したし、バルサ選手もいっぱいいるじゃん」と言ったところで、「興味ないね」とそっけない。 そんなバルサは代表ウィークによる中断前の第4節、ホームでの対バジャドリー戦を7-0で圧勝している。開幕より4連勝を果たしたのはバルサのみ、今季より指揮をとるハンジ・フリックのもとで、快進撃を続ける。 躍進の一端を担うのは、バルサだけでなくスペイン代表でもエース級の活躍を見せる17歳、ラミン・ヤマル。彼の活躍が今後のバルサの出来に直結する。 それだけに地元紙では、リーガ4節中3試合でフル出場したヤマルが、代表での対セルビア戦でフル出場すると……。 「不調を訴えていたのにも関わらず、スペイン代表でヤマルが酷使された」 と、代表活動を揶揄するような報道も出た。 また中断期間には、この夏に行われたユーロ、オリンピックの両スペイン代表に招集されていた21歳フェルミン・ロペスに筋肉系の怪我が確認されるなど、昨季末より続く怪我人の多さは懸念点となる。次節は昨シーズンの台風の目となり初のCL出場権を獲得したジローナが相手となる。
マジョルカに引き分けたマドリーの次節は久保ソシエダ
2位でバルサを追うのは、昨季リーガ、CL優勝のレアル・マドリーである。 欧州チャンピオンは、パリ・サンジェルマンより、フランス代表エースでもあるキリアン・エムバペを獲得、さらなる攻撃力を上積みしている。 ただ昨季で引退をしたトニ・クロースの抜けた大きな穴を埋めることは容易ではなく、開幕節で、浅野拓磨が加入のマジョルカと引き分けるなど、期待された攻撃力をいかんなく発揮することはできていない。 指揮官カルロ・アンチェロッティによる攻撃的選手の配置における最適解の解明は急務になる。 バルサと同じく代表選手を多く抱えるチームは、特に中盤、最終ラインに負傷者を抱える。そのマドリーが対戦するのは――中国戦でゴールを奪うなど、日本代表で躍動した久保建英が所属するレアル・ソシエダである。