「順番」「毛先の当て方」「動かし方」が重要に。歯磨き指導のプロが教える、隅まで汚れを取り、磨き残しをなくす《歯の磨き方》
4)音を立てず1~2mm幅で小刻みに動かす シャカシャカと音を大きく立てながらブラシのヘッドを動かすと、磨き残しが多くなりやすい。 歯を1本ずつ丁寧に磨くイメージで、音を立てずに、1~2mmの範囲で小刻みにブラシを動かすことで汚れがきれいに落ちる。 腕の力を抜くと、歯ブラシを小さく動かしやすい
5)汚れが残りやすい内側や裏側も念入りに 歯の裏側や奥歯の内側は、ブラシの毛先が届きにくい場所。また、利き手側の歯の裏側も磨き残しが多くなりがち。 こうした部位は毛先をさまざまな角度で当てて、重点的に磨く意識を 【デコボコしているところ】 歯並びが揃っていない部分は磨き残しが多くなりがち。歯ブラシを立てて持ち、「わき」の部分を歯面に当て、出っ張りやくぼみに沿わせるように動かす 【前歯の裏側】 歯ブラシを立てて持ち、歯ブラシの「つま先」や「かかと」(歯ブラシの下端の毛先)を歯面に当てて、根元から汚れをかき取るようにして動かす 【奥歯の内側】 歯ブラシを一番当てにくい奥歯の内側や後ろ側は、歯ブラシの「つま先」(歯ブラシの先端の毛先)を使い、歯の側面に沿って動かしながら汚れをかき出して
6)すすぎは少量の水で1回だけ フッ化物を残留させるために、歯磨き後のすすぎは少量の水(15mL)で1回だけにして、完全に洗い流さない。 どうしても口の中をすすぎたい人は、ダブルブラッシングがおすすめ。 1回目はふつうの歯磨き剤をつけて磨き、よくすすぐ。 2回目はフッ化物配合の歯磨きジェルを歯に塗るようにして磨き、すすぎはしない (構成=浦上泰栄)
吉田直美