エルメス財団が職人技術や知識の次世代への継承を目指す「スキル・アカデミー」成果発表展を公開
今回の展示は、時間とともに建築の土壁にヒビが入ったり、周囲の植物が育ったりと、会期を通して変化していく。「土の建築は、手入れをしなくなったらどうなるのか」「最終的に、どんな形で土に還せるのか」という問いは、長い時間軸でのサステナブルな視点を持つことにつながる。会期終盤には、現代美術家の保良雄氏の公開制作と演出家/ダンサーの倉田翠氏のパフォーマンスが実施され、これらの問いが改めて検証された。
次回スキル・アカデミーは秋の特別プログラムとして、陶芸ワークショップ「土という技術について考えるⅡ」を開催予定。3日間にわたり東京藝術大学取手キャンパスにて土の採掘から作品の完成までを体験するもの。エルメス財団のウェブサイトで9月8日まで参加者を募集している。