日本経済総予測2025 「日本経済が手本にすべきは日本サッカーの躍進だ」 宮川努・学習院大学経済学部教授インタビュー
これからの日本経済を考えるうえで参考になるのは、日本サッカー界の躍進だ。「2050年までにワールドカップ(W杯)優勝」といった長期的な目標を掲げて強化を進めた結果、今ではW杯出場や予選突破が当たり前になり、ベスト4も視野に入るようになった。日本は明確な目標があれば頑張れる。日本経済でもそうした目標を掲げて、場当たり的ではない堅実で段階的な戦略に基づいた政策を進めるべきだ。 みやがわ・つとむ 1956年京都府出身。1978年東京大学経済学部卒業。78~99年日本開発銀行(現日本政策投資銀行)勤務。95~97年一橋大学経済研究所助教授を経て、99年より現職。経済学博士(2006年)。専門はマクロ経済学、日本経済論。