“2万5000個のミス”を補正!? キャロウェイ新作「ELYTE」が全貌公開! “10倍進化”したAiフェースを実際に打ってみると?
Aiフェースの進化でスピードと寛容性を高い次元で両立
1月初旬に大手海外メーカーが最新シリーズを発表するのは年初の恒例行事となっていますが、2025年もキャロウェイが最新シリーズ「ELYTE」(エリート)を発表しました。ドライバーからアイアンまでのフルラインアップとなっています。2月7日以降、順次発売予定です。 【写真】キャロウェイ新作「ELYTE」ドライバー4機種をいろいろな角度から見比べる
最新シリーズのキャッチフレーズは「禁断を超えた未来へ」。“禁断”と聞くと、17年に発売されて一世を風靡した「GBB EPIC」シリーズが思い出されます。フェースの裏に2本の柱を付けることで反発性能を極限まで高めたシリーズで、その圧倒的な飛びが多くのゴルファーから支持されました。そんなキャロウェイを代表するヒット作を超えた“未来”だと自信を持って送り出すシリーズが「ELYTE」というわけです。 一般的にゴルフのクラブは飛距離性能を高めるほど、寛容性という意味ではシビアになりがちです。ルールという規制があることで飛びと寛容性はトレードオフの関係にあるのが常でした。しかし、「ELYTE」はその常識を打ち破り、飛びと寛容性を高次元に両立させた“エリート領域”に踏み込んだ性能をうたっています。 その肝となるテクノロジーが「Ai 10xフェース」です。 キャロウェイでは近年、膨大なスイングデータをAIで解析し、ミスヒットでも飛距離や方向性が落ちにくい“Aiフェース”の開発を進めてきました。本来、芯を外してボールを打つと、飛距離が落ちたり曲がったりとミスショットになりますが、フェースの断面の厚みや形状を工夫することで、ミスを補正することが可能になります。このミスの補正が可能となる位置を“コントロールポイント”と呼びます。前作の「パラダイム Ai SMOKE」シリーズでは2500ほどだったコントロールポイントが「ELYTE」では約10倍となる2万5000まで増えました。より多くのミスを補正し、ボールを飛ばせるようになったというわけです。 その他にも空力性能に優れたヘッドシェイプの採用や航空宇宙分野で活用されている新素材“サーモフォージドカーボン”を使用するなど、細部にまでコストをかけて性能を高めたのが「ELYTE」シリーズだといいます。グリーンのアクセントカラーが「GBB EPIC」を彷彿とさせますが、中身は全く新しい未来のクラブへと進化を遂げています。