環境保全がビジネスに...いきものと触れ合いながら環境に貢献できるアプリを開発!!生物多様性の保全を社会の当然にする
儲かるから環境が破壊されるなら、環境を守れば儲かればよいと思った
藤木さん「環境を守るため『守ろう!』と言っても誰もやってくれないんですけど、『環境を守ったら儲かるよ』と言ったらすぐに進む、すぐに解決する問題なんじゃないかなと思ったんです。 環境を守ることで儲かるようなビジネスをやろうと思って、研究者ではなくて営利企業として環境保全をやろうと決意しました。 そこで研究はすっぱりやめて、環境保全でしっかりと利益を出す会社を作ることを始めたというのがもともと会社を作った経緯でした。 テーマ自体は研究をしていたときから引き継いでいました。 生物多様性はきちんとデータで評価できないと何もできない、 全然わからない状態なので、今までビジネスが生まれてこなかったんじゃないかと思ったためです。 (いろいろな分野で)いわゆるデジタル化は、これまで起こってきたと思うんです。 商品をデジタル化したAmazonだったりとか、人間関係をデジタル化したFacebook、 人間の思想とかをデジタル化したX(旧Twitter)であったりとか、デジタル化が起こると、そこにマーケットが生まれて、ちゃんとお金が儲かる仕組みがついてくるみたいなことが今の時代起こっていると思います。 実際に生物をデジタル化して、どうやって情報を集めていけるかということを考えてる中で、 生物の情報のデジタル化で1番大事なのが位置情報だと思ったんです。 生物がどこにいるのか、ここに住んでるという情報がすごく大事だと気づいたときに、位置情報を収集する必要が出てきました。 GPSデバイスがないと、その情報が集められないなと考えたときにやはりスマートフォンだとなりました。 でも、スマホってオーナーが個人なので、個人の皆さんが楽しく生物データを集めるみたいな何らかのモチベーションを持ってやれる仕組みがないと、誰もやってくれないので、そこを担保できるアプリケーションを作ろうと思いました。 それで今の形である、ゲーム感覚で楽しく生き物を見つけることができるアプリというコンセプトを固めました。 会社を作ってからはそれをひたすら開発して、今やっとこうやって“Biome(バイオーム)”が世に出て、皆さんに使ってもらえるところまできました」 ◇◇◇ 本記事は、日テレNEWS NNN YouTubeチャンネルメンバーシップ開設記念番組「the SOCIAL season1」の発言をもとに作成されています。
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