【独占2】ロッテ福田秀平が語る「過去最も速かった」ダルビッシュを打てた理由と古巣ソフトBエース千賀の攻略方法
ソフトバンクからロッテへFA移籍した福田秀平外野手は10日、沖縄・石垣島キャンプで31歳の誕生日を迎えた。福田の真実に迫る独占インタビューの後編。FA交渉の過程では、“エースキラー”の異名をもらう打撃についても、「ここ1、2年のバッティングが見違えるように成長しているね」と評価されたという。 打球スピードが、約8キロも上がっているというデータや打球角度を示してくれた球団もあった。 「新たな取り組みをして2年です。打球の角度を意識してフライを打つことに取り組んだ結果、ホームランも増えてきた。練習は嘘をつかない。そこを評価してもらえた。自信を持ってやりたいなという気持ちになれました」 この2年、フライ革命に挑戦した。 2017年まで年間3本塁打が最多だったが2018年は7本、2019年は9本と増えている。2010年の.348が最高だった長打率も、この2年は.492、.470と急上昇した。 「バットの軌道も変えています。試合になるとバッターは何種類ものバットの軌道を持っていなきゃいけないし、ピッチャーに合わせていかなくちゃならない。その軸になるバットスイングは2年で作れてきたのかなと思います」 軸になるバットスイングとは? 「逆に縦ぶりする意識。イメージはアッパーで下から振り上げるような感覚です。実際、映像を見ると、そうはなっていませんが、感覚は”アッパー”です」 “エースキラー”の異名を持つ。スピードボールに滅法強いからだ。井口監督も「どのバッターも苦労するスピードボールを打てるのが福田の凄いところ」と、その点を買った。 「なんでですかね?僕にもわかりません」と福田は言う。 2016年には大谷翔平キラーと呼ばれ、オープン戦、開幕直後の試合で一発をお見舞いし翌年8月にも大谷から勝ち越しアーチを放っている。 動体視力が特殊でボールが止まって見えるとか? そう聞くと「それはないです」と笑って否定し、こう自己分析した。 「球の速いピッチャーっていいピッチャーなんです。だから、ワクワク感を持ちながら打席に入れていることは確かです。でも、このピッチャーは、みんな打てている、僕も打たなきゃいけない、というピッチャーに対しての打率は、相当低いと聞いています」 最高の投手を前にした逆境にこそ、神経が研ぎ澄まされ並外れた集中力が生まれるのか。 過去に対戦して最も速かった投手は、「大谷君も速かったですが、やはりメジャーに行く直前のダルビッシュさんですかね」と、日ハム時代のダルビッシュ有の名前を挙げた。 記憶に残るダルビッシュとの対決がある。