【独占2】ロッテ福田秀平が語る「過去最も速かった」ダルビッシュを打てた理由と古巣ソフトBエース千賀の攻略方法
2011年9月6日の日ハム戦。 「1か月ぶりのスタメンで先発がダルビッシュさん。しかも、日ハムと優勝争いをしている大事な3連戦の2戦目にスタメンに抜擢ですよ」 そこまでのダルビッシュとの対戦では、「スライダーが凄すぎましたし、ストレートも本当に凄かった。でもダルビッシュさんの1番凄いボールはカットボールだった。ストレートと思って振りにいったらカットボールで軸足に当たるんです。それが2回ほどあった」と、コテンパンだった。この年ダルビッシュは最終的に18勝である。 だから福田は腹を決めていた。 「インコース真っすぐを振りにいったらカットでやられる。だから外だけに目付けをして、それ(外角ストレート)を狙っていたら奇跡的に左中間に決勝打を打つことができたんです」 5回、その打球は左中間を割り先制点&決勝打となった。 「インコースを振らないと決めてからは、何回かだけですが打つことができました」 この一撃から福田はシーズン終了までスタメンを勝ち取っている。 福田は、今季、エースキラーとしての新しいワクワク感を抱く。 「今年対戦したいピッチャーはホークスのメンバーですね。その中でも千賀です。日本一の投手です。12球団を見てダントツにいいピッチャー」 ソフトバンク千賀の攻略イメージはできている。 「ストレートでも変化球でもとにかく甘い球を仕留めたい。四隅に決まった球は仕方がないんです。とにかく甘く入ってきたら、どの球種でも。早く攻略の糸口をつかむことが大事なのかなと思っています」 常勝ソフトバンクの強さの理由も身をもって知っている。 「選手層なのかなと思います」 加えて競争の文化が根付いているという。それをチームメンタルと呼ぶのだろう。 「チーム内には競争があり、春のキャンプでは、とんでもない選手が出てきたりして、これはやばいぞ、という危機感があり、そこからレギュラーがいい成績を残すという相乗効果があるのかなと思います」 ロッテは昨季そのソフトバンクに勝ち越している。 「僕が来たら負けたってことにはなりたくない。だからといってパは群雄割拠です。ロッテが、優勝争いできるように、その一員になれるように」