【独占2】ロッテ福田秀平が語る「過去最も速かった」ダルビッシュを打てた理由と古巣ソフトBエース千賀の攻略方法
――ソフトバンクの強さをチームに授けて下さいと言われれば? 「何も言うことはありません。カラーも環境も違います。まず自分のことをしっかりとやろうかなと。ホークスというわけでなく、プロで13年間、やってきたものはあります。それを見て、良くも悪くも何かを感じてくれる人がいれば」 ロッテ移籍が決まって以来、座右の銘を「前へ出る姿勢」から「不退転の覚悟」に変えた。今の福田の心境を如実に表している言葉である。 親交のある漫画家、原泰久氏が描く大人気の中国の時代劇漫画「キングダム」の中に出てくる言葉から拝借した。主人公の信が、魏の王都咸陽を奪回し、そこから不退転の覚悟で進行していくストーリーを自らの今に重ねた。 「いいときもあれば悪いときもある。でも、何事にも屈することなく、不退転の覚悟で前に進む。今の僕にピタリかなと思います」 インタビューの最後。 プレッシャーはありませんか?と聞くと、「感じないと思ったんですが、感じています。正直」と、本音を明かした。 解放される瞬間はどんなときでしょうね。 「キングダムで言えば、中華統一です。ということは優勝ですね。井口監督を胴上げしたときにすべてが報われます。まだ開幕からのイメージは、あまりできていません。でも、今、そこまで考えなくていいんじゃないかなと思っています。ソフトバンク時代に1軍でプレーさせていただけたのは、チームに行けと言われたところで全力でいいパフォーマンスを出す準備をしてきたからではないかと思います。レギュラーでフルに出ても、控えでも心構えは変わらない。それを1日も欠かさなかった。だから1日1日やるべきことしっかりやって秋に笑えていればいい」 ロッテの外野陣は荻野、マーティン、角中、清田、加藤、岡、菅野、そして2018年のドラフト1位の藤原が争う。3月20日の開幕戦に福田は、どんな全力パフォーマンスを見せてくれるのだろうか。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)