「実は多くの人が栄養を十分に摂取できてない?」食のプロが教える、ブロッコリーの栄養を最大限逃さないための方法
今年、「指定野菜」に昇格したブロッコリー。「指定野菜」とは多く消費されるため、国から安定した供給が必要だと認められた野菜のこと。どんなメニューにも合いますし、買ってきて茹でればすぐに食べられる上に、近年ではコンビニでも冷凍で入手できるため、人気が高まっています。 ⇒【写真】食の専門家が教える、ブロッコリーを上手に消費する方法の詳しい画像を見る(全3枚) しかし、実は多くの人がブロッコリーの栄養を十分に摂取できていない恐れがあると言います。食の専門家であるスギ アカツキさんに教えてもらいました。
ブロッコリー、正しく洗えていますか?
度々話題になるブロッコリーの正しい洗い方。実はブロッコリーはブツブツした部分に細菌やゴミがつきやすく、最悪の場合には食中毒の恐れもあるといいます。 「ブロッコリーの細菌やゴミが最も取れると実証されているのは、ボウルに水を張り、お酢を少し入れてゆすり洗いをする方法です」(スギ アカツキさん) お酢が良いんですね!その後、加熱するのはどの方法がベストなのでしょうか?
ブロッコリーの栄養は茹でると台無し!?
「ある程度のサイズまで切ってから、①お湯で塩茹でする②レンジで加熱する③フライパンに2cm程度のお湯を張ってブロッコリーを入れて蓋をして蒸す、の3つの方法があります」(スギ アカツキさん) これら3つの方法では、それぞれ摂取できる栄養素が変わってしまうのでは……?茹でるとブロッコリーのビタミンCがお湯に流れてしまうと聞いたこともあります。冷凍ブロッコリーであれば自然解凍でも良いので、冷凍を選んだ方が良いのではないでしょうか? 「そうですね、栄養を気にしてブロッコリーを食べるのであれば、加熱方法によって変わることはあります。冷凍ブロッコリーなら加熱するのではなく自然冷凍が1番栄養は損なわないと思いますね。翌日食べたい分をお皿にキッチンペーパーを敷いた上に乗せて冷蔵庫に入れておきましょう。 ただ、そもそも冷凍ブロッコリーと生のブロッコリーでどちらの栄養が優れているかを比べることは難しいです。冷凍ブロッコリーは旬の時期に大量生産して冷凍加工しているため、むしろ栄養が満ちている可能性もあります。 野菜全般に言えることですが、野菜のおいしさや栄養は収穫された土地の環境によります。そのブロッコリーがどんな土壌から収穫されたかまで追うのはなかなか難しいですよね。私がお伝えしたい方法は、自分が美味しいと感じたブロッコリーの銘柄を買うこと。冷凍ブロッコリーでも味や色が濃いとか、味わいがいいなと自分の舌で感じたものの方が栄養面でも優れたものに出会える確率も高まります」(スギ アカツキさん)